北条司の大ヒットコミックをアニメ化した「シティーハンター」の劇場版。
新宿を拠点にさまざまな依頼を解決する凄腕の始末屋「シティーハンター」の冴羽リョウとパートナーの槇村香のもとに、動画制作者の女性アンジーから、逃げた猫を捜して欲しいとの依頼が入る。一方、警視庁の野上冴子は海坊主と美樹の協力を借り、バイオ企業ゾルティック社の発明について捜査に乗り出す。その発明は戦場の兵士を超人化する恐ろしいもので、かつてリョウをむしばみ、パートナーの槇村秀幸を死に追いやった「エンジェルダスト」の最新型だった。
声優陣にはリョウ役の神谷明、香役の伊倉一恵らオリジナルキャストが再結集。前作「劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」に続いてこだま兼嗣が総監督、「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」のむとうやすゆきが脚本を手がけ、「TM NETWORK」がエンディング曲「Get Wild」に加えオープニング曲も担当。(映画・comより)
20年振りにスクリーンで蘇った『劇場版シティーハンター 新宿プライベートアイズ』から早4年。あのシティーハンターが再び劇場で見れるなんて！新作公開のニュースが届いてから私も公開日を楽しみにこの半年間過ごして参りました！
そして9月8日遂に公開！残念ながら公開日は仕事もあって劇場には行けず。しかし翌日9月9日土曜日。勇み込んだ心境でMOVIX日吉津へ！夕方の回にて鑑賞して参りました！前作の「新宿プライベートアイズ」の時もそうでしたが、年齢層は40代くらいが中心。まさに自分もそうですが、子供の頃にアニメを見て育った世代ですね。神谷明さんの声で育ったのがまさに40代ですよ！
さて、本編開始後に早速のサプライズが！それは北条司原作だからこそ出来た夢のコラボ！それはあの怪盗三姉妹と冴羽リョウが同じ画面に映ってるではありませんか！それもリョウちゃんがしっかりお約束のギャグで笑わせてくれるんです。う〜ん、開始早々にゴージャスな場面を用意してくれてますなぁ。ちなみに言っておくと今作でのコラボはこれだけではありません。40代なら大好きなあれやあれともコラボしてますからそこは直接ご自分の目で確認して下さい。
ストーリーは至って王道！もっこりなギャグとシリアスが見事に行き交いしながら往年のシティーハンターワールドがやはり楽しい。言い換えればマンネリかもしれないが、でもシティーハンターの場合だとそれが心地良いんですよね。80年代にはあった駅の伝言板という懐かしい昭和文化と最新のテクノロジーを駆使した令和型のスタイルが見事に融合してて懐かしくも新しい今のシティーハンターがまさに目の前で繰り広げられているんです！
尚、今作は最終章へ向けての重要なストーリーになるのですが、冴羽リョウの謎に迫っていく非常に惹きつけられる内容となっていました。
リョウとは一体何者なのか？ただのスケベ野郎？やる時はやるクールなスイーパー？むむむ？なんてストーリーが進めば進むほどこちらの感情を煽ってきます。そして依頼人であるアンジーとリョウを狙う謎の組織が物語の鍵を握ります。
ストーリー展開はとにかく劇的で息つく暇も与えない様なスピード感があります。
そしてラストはまさかの予想外な展開を迎えます。ただここに関してはかなり賛否が分かれるのではないでしょうか？リョウがまさかの行動に出るし香もこれまでのイメージを大きく覆す様な発言をする。リョウはこんな事しないし香はこんな事絶対に言うハズがない！古参ファン程この辺りは戸惑いが生じるかもしれません。
でも僕はこれはこれでアリなのかななんて思いました。確かにリョウや香らしくないのは否めないですよ。それにこの方法以外に局面を切り抜ける方法はなかったのか？なんてモヤモヤもしました。だって救われないんですもん！でもね〜、劇的なストーリーを最後に帰着させる上で更には最終作へと誘導していく為にはこれくらいのヒロイックな場面があった方が次作へより高い感情を持ち込みやすくなるのかななんて思いました。それに泣けるからいいと言うつもりは毛頭ありませんが、ここで僕は大号泣しちゃいました！
前半から中盤が明るかったからというのもあるし悲劇的結末を迎えるキャラクターにリョウと香同様に感情移入したというのもあります。何よりこのラストは海原神という人物の非道振りを見せる上でも効果的だったと思います。
そしてお馴染みのタイトルクレジットと合わせての「GET WILD」のイントロど〜んはやっぱりシティーハンターはこうでなくっちゃと思わせる。後、今作ではあの名曲「RUNNING TO HORIZON」が良い感じに使われてます。前作ではこの曲なかったから淋しかったんだよね。その代わり今作では「City hunter〜愛よ消えないで〜」がかからないんですけどね…。
賛否はあると思いますが、僕は大満足な内容でした！シティーハンターの設定を知らないと楽しめないかもしれませんが、知ってる人には是非見て頂きたいです！
オススメです！
