きんこんのシネマ放談

映画をこよなく愛するきんこんが鑑賞した映画をズラズラっと紹介していく映画ブログ

アバター ウェイ・オブ・ウォーター

ジェームズ・キャメロン監督が革新的な3D映像を生み出し、全世界興行収入歴代1位の大ヒット作となった「アバター」の約13年ぶりとなる続編。前作から約10年が経過した世界で、新たな物語が紡がれる。
地球からはるか彼方の神秘の星パンドラ。元海兵隊員のジェイクはパンドラの一員となり、先住民ナヴィの女性ネイティリと結ばれた。2人は家族を築き、子どもたちと平和に暮らしていたが、再び人類がパンドラに現れたことで、その生活は一変する。神聖な森を追われたジェイクとその一家は、未知なる海の部族のもとへ身を寄せることになる。しかし、その美しい海辺の楽園にも侵略の手が迫っていた。
ジェイク役のサム・ワーシントン、ネイティリ役のゾーイ・サルダナらおなじみのキャストが続投し、前作でグレイス・オーガスティン博士役を務めたシガニー・ウィーバーが、今作ではジェイクの養子キリ役をモーションキャプチャーによって演じている。(映画・comより)

革新的な映像が話題となり全世界で大ヒットとなった前作の公開は2009年。3D上映が大きな話題となり、翌2010年には「アリス・イン・ワンダーランド」も大ヒットとなり、以後数年に渡る洋画の3D映画ブームを巻き起こしました。そんな3D映画ブームの火付け役となった前作から13年の時を経て「アバター」がスクリーンにかえって来ました!この13年幾度となく続編の話しはあったものの、なかなか公開には至らずでやきもきしていた人は多い事でしょう。

ただあまりに時間が掛かりすぎたせいか日本での興行は振るわない様子。日本以外の全世界では興行ランキング1位というのが話題となっていますね。しかしそんなの関係ないぜと13年前に映像に圧倒された私は公開翌日にMOVIX日吉津にて見て参りました。複数ある上映形式から3D字幕版を選択して鑑賞。思えば2017年の「ドクターストレンジ」1作目以来5年振りの3D鑑賞。久しぶりに装着した3Dメガネは妙に懐かしくそれでいて新鮮な気持ちで楽しんで来ました!

まず、前半部から美しい映像そして3Dで体感してるからこその高揚感が湧きあがってきます!特に今回は海を舞台にしてる事もあって青が映える映える!とりわけ見て頂きたいのは海底の映像ですね!水族館の様なウォーターショーを楽しむかの様で目に鮮やか心に涼やかなんですね。だから本来は夏に見るとより良いんでしょうね。まぁ、公開時期にケチをつけるつもりはないですが…。

ストーリーに関して言えば大味です。でもこれは前作でもそうでしたもんね…。劇場で見た時はその映像に圧倒はされましたが、後にテレビで見た際はストーリーに深みがなくてややガッカリした記憶。あくまで映像メインの映画ですもんね。

それでもしっかりとメッセージは伝わりましたよ。それは業の深い人間のリアルな姿ですね。

海兵隊が侵略して来た際の先住民への蹂躙ぶりときたらまさにこれまでの人類が辿ってきた歴史を表している様であり。とりわけ白人が歩んだ歴史の自戒と反省が描かれている様でした。それでも人間は業が深く同じ歴史を辿るというのは今のウクライナの情勢と重なる様でもありました。

また、反捕鯨というメッセージも強く伝わりました。特に捕鯨という点では日本人には強く響くのでは?なんて見ていましたね。

それからこれは昨今のハリウッド映画ではよく見られるポリコレの観点からの多様性の尊重。これは人間からの先住民ナヴィまた先住民同士でも能力や文化の違いからくる偏見への問題提唱等が強く画面で表されています。

とにかく今の時代にジェームズ・キャメロン監督が訴えたいメッセージがこれでもかと盛り込まれていたのが印象的でした。

そしてジェームズ・キャメロン監督と言えば個人的に今作でオススメしたいところがありまして、海上でのアクションとりわけ船が登場するシーンは見て頂きたいところ。というのが甲板に流れ込む大量の海水。そして嵐に揉まれながら巨大な船が傾きあわや沈没という場面なんですが、キャメロン監督の真骨頂ここに在り!というのが「タイタニック」を思い出すんですよね。この豪快な船でのパニック描写はやはりジェームズ・キャメロン監督ならではだなと思いましたよ!

さて、今作の上映時間は3時間10分という超長尺!鑑賞前にはトイレの心配をしていましたが、意外と時間は早く感じましたね。ただ、それでももう少しコンパクトに出来たのではないかと思いましたね。というかこれは今作だけに言える事ではないですが、最近の洋画大作は長いです。特に今はTikTok等で短い動画を見慣れてる人が多い時代ですよ。音楽だって最近はイントロを長くしない等コンパクト化が進んでいる中、三時間強はなかなか厳しいのでは?日本人の洋画離れが進んでるなんて耳にしますが、こんな所も要因なのではないでしょうか。

なんてアバターというより昨今の長尺ハリウッド映画に物申しちゃいましたが、映像はとにかく圧巻です!むしろ映画館で見ないと損するレベルだと断言しましょう!

是非劇場でご覧下さい!