きんこんのシネマ放談

映画をこよなく愛するきんこんが鑑賞した映画をズラズラっと紹介していく映画ブログ

ワイルド・スピード ファイヤーブースト

2001年の第1作から数えて22年、メガヒットシリーズへと成長した人気カーアクション「ワイルド・スピード」のシリーズ第10作。
パートナーのレティと息子ブライアンと3人で静かに暮らしていたドミニク。しかし、そんな彼の前に、かつてブラジルで倒した麻薬王レイエスの息子ダンテが現れる。家族も未来も奪われたダンテは、12年もの間、復讐の炎を燃やし続けていたのだ。ダンテの陰謀により、ドミニクと仲間たち“ファミリー”の仲は引き裂かれ、散り散りになってしまう。さらにダンテは、ドミニクからすべてを奪うため、彼の愛するものへと矛先を向ける。
「トランスポーター」シリーズのルイ・ルテリエ監督がメガホンを取り、ドミニク役のビン・ディーゼルをはじめ、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジスらおなじみのキャストが集結。また、新たな顔ぶれとして、ファミリーを次々と襲うダンテを演じるジェイソン・モモアや、オスカー女優のブリー(映画・comより)

ハイ、やってきましたワイスピの最新作ですね!このシリーズのすごい所は20年の歳月を経て世界的なメガヒット作へと成長させていったところ。この映画を見た前日に放送されていたお笑いの賞レースでも強く感じたのが成功する最大の秘訣。それこそが続ける事なんだと。とは言えこれがホントに難しいんですよね。続けるって簡単に言いましたけど、その過程にはなかなか恵まれた話しには巡り会えない。だからその多くが頓挫するのであって。

おっと、前置きが長くなってしまいましたね。ワイスピですよ、ワイスピ。シリーズ累計の興行収入は9000億円突破!最新作もかなりヒットしていますね。僕もこのシリーズは大好きでこれまでほぼ毎作見て参りました!

で、この新作は公開週最初の日曜日5月21日、MOVIX日吉津で見て参りました。前回取り上げた『最後まで行く』も同日公開でこちらもやはり同日に鑑賞しました。

さて、このシリーズが何故ここまでのメガヒットシリーズへと成長していったのかこれは言うまでもなく車ですよ!カーバトルにカーアクションにカーレース。免許取り立ての大学生かってくらい車中心の映画なんですよね。

僕は男性としては珍しく(?)車にはさほど関心が高くなく、映画に登場する車の一台一台の車種には決して明るくありません。だけど何故にこれまで本シリーズを見続けてきたのかというとやはり映画館の大スクリーンに映し出される車を使ったド派手なシーンの数々に魅了されてきたからなんですよね。それも世界各国でこれらのカーアクションを展開してその土地土地の魅力的な風景をしっかりと捉えてくれるからなんです。

で、今作でもこの最大の醍醐味はしかと味わえる作りとなってまして、LAからローマ、リオ、ロンドン、ポルトガルと世界を股にかけながらのワイスピワールドを繰り広げてくれる。欲を言えばIMAXで見れたら最高なんだろうけど贅沢は言いません…いや、やはり言わせて下さい!山陰のシネコンでも是非IMAXを!番組をお聞きの関係者様、何卒よろしくお願い致します!

と僕の要望を強くお伝えしたところで話しを戻しますが、車を使ってのあんな事やこんな事。回転しながら横転するトラックに『ミッション・インポッシブル』のトム・クルーズさながらに車から車へと飛び移り中のドライバーを引きずり下ろしていくスタント。更にはリオでのカーレースシーンは手に汗握りましたね。レースクイーンよろしく現地の女性がフラッグを下ろしてピットに並んだ各車が一斉にスタート!白熱したカーレースでのバトルがたまりませんでした!『スーパーマリオ』のマリオカートのシーンも良かったですけどね(笑)

正直、ストーリーを追う事よりもそちらが中心になってしまいましたが、でもそれでいいんです!だってそれがワイスピだから!

…なんて言うとストーリーはどうでもいいのかなんて聞こえそうなんですが、いやいやそんな事はありません。

ドミニクと仲間達に強大な敵が現れる。これがダンテなんですよね。かつての強敵麻薬王レイエスの息子にして父を倒された復讐を果たすべく現れる。DC映画『アクアマン』で主人公・アクアマンを演じたジェイソン・モモアがドミニクをマークし続けた上で彼の大切なものを奪おうと暗躍していく。ジェイソン・モモアのワイルドな風貌が奏功したかの様な強大なヴィラン感。ハマり役でしたね。いや〜、ここが役者さんの面白いところだなと感じたのが『アクアマン』だとワイルドな出立ちが故に頼もしく見えるし、悪役となる今作がそれが逆に恐ろしさを感じる。ひとつ言えるのがどちらもジェイソン・モモアしか出せない魅力が光るという事なんですよね。

そしてヴィン・ディーゼルが演じる主人公ドミニク。彼の大切な物を奪い、破壊しようとダンテが動くのは前述の通り。彼の息子や妻といった家族もそうだし、ファミリーと呼ぶ彼の仲間達であるのはもちろんそうなんだけど核心をついたダンテは指摘を見せる場面はなかなか深みがありましたね。詳しくは言いませんがこれまでのシリーズを見ていたら納得出来るんですよね。

それこそが本作での肝となっていくポイントであり、シリーズのファンが最も突き動かれた様な場面だったのではないでしょうか。

それから本作の特徴としてはファミリー達の結束。いや、これは今までもそうでしたが、今作だとこれがより深いものがありまして、例えるならばMCUの『アベンジャーズ』的な展開が施されていまして、この辺りにもこれまでのシリーズとの差別化が見られましたね。最もこの流れを作ったのが最強の敵・ダンテの存在あってのものだねなんですけどね。

とにかくあれやこれやがフルボリュームで盛り込まれていて上映時間は140分。3時間超えの作品も珍しくない時代ですからこれがメチャクチャ長いかと言うとそうでもないのかもしれませんが、シリーズの中では比較的長い尺での作品となります。つまりそれだけボルテージが高い内容と見るべきではないでしょうか。

シリーズのファンはもちろん、これまでシリーズに触れてこなかった人もまずはダイナミックな映像体験を味わって頂きたいです!

オススメです!