きんこんのシネマ放談

映画をこよなく愛するきんこんが鑑賞した映画をズラズラっと紹介していく映画ブログ

翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて

埼玉県の自虐ネタを詰め込んだ魔夜峰央のギャグ漫画を実写映画化して話題を呼び、興行収入37.6億円の大ヒットを記録した「翔んで埼玉」のシリーズ第2弾。主人公・麻実麗役のGACKT、壇ノ浦百美役の二階堂ふみが引き続き主演を務めた。
東京都民から迫害を受けていた埼玉県人は、麻実麗率いる埼玉解放戦線の活躍によって自由と平和を手に入れた。麗は「日本埼玉化計画」を推し進め、埼玉県人の心をひとつにするため、越谷に海を作ることを計画。そのために必要な白浜の美しい砂を求めて和歌山へと向かう。そこで麗は、関西にもひどい地域格差や通行手形制度が存在しているのを目の当たりにする。そして大阪のめぐらせた陰謀が、やがて日本全土を巻き込む東西対決へと発展していく。
前作で日本アカデミー賞の最優秀監督賞を受賞した武内英樹が引き続きメガホンをとり、脚本も同じく前作で日本アカデミー賞の最優秀脚本賞を受賞した徳永友一が担当。新キャストとして、通行手形制度撤廃に向けて滋賀県人たちを導く「滋賀のオスカル」こと桔梗魁を杏、関西を牛耳る冷酷無慈悲な大阪府知事・嘉祥寺晃を片岡愛之助が演じるほか、堀田真由、くっきー!(野性爆弾)、高橋メアリージュン津田篤宏(ダイアン)、天童よしみ藤原紀香川崎麻世和久井映見アキラ100%朝日奈央、戸塚純貴ら個性的な顔ぶれが続々と登場。(映画・comより)

あの壮大な茶番が4年振りに帰って来ました!埼玉をディスりにディスるも埼玉県人の広い心と脚本の面白さ等もあって日本中で大ヒットとなった1作目。待望の続編が遂に公開となりました!前作にドップリハマったこの私。公開日の11月23日。前回紹介した「首」に続けて見て参りました!MOVIX日吉津で見て来ましたが、話題作の公開初日かつ祝日という事もあってたくさんの方が来場してましたね。「首」が年齢層高めの圧倒的な男性率の高さであったのに対して老若男女バランスの取れた客層となっていました。

さて、前作は東京を中心とした首都圏でのヒエラルキーしかし神奈川県は横浜がある事でややお高い位置にあるという考慮から埼玉VS千葉の構図を非常に面白おかしく見せていました。

そして今作はその構図を今度は関西地方に移し地域ヒエラルキーをネタに2府4県のパワーバランスを見せながらストーリーを展開していきます。前作における東京つまりは絶対王者的な存在として大阪、神奈川県ポジションを神戸のある兵庫と京都を据えそして虐げられる奈良・和歌山そして滋賀を捉えていきます。で、この構図を見ると三県の人を敵に回すんじゃね?なんて肝を冷やしそうですが、この辺りはホントうまいんですよね。地元ならではのあるあるネタやマニアックな小ネタを取り入れる事によって思わずニヤリとさせてしまう。

僕なんかは滋賀の彦根でラジオをやってた時期がありましたが、滋賀のスーパーの平和堂を猛プッシュしてるところに顔がにやついちゃいましたね。でもロバのパンは京都じゃね?なんてツッコミも入れながら(笑)後、風が吹くだけで止まる湖西線とかね。これホントなんですよ。京都から彦根に通ってましたけど片道一時間くらいかかるんですね。結構遠いです。一年くらい通ってましたけど何度か風で停車なんてありましたもん。京都駅からの新快速でもありましたからね。で、とび太くんですよ。山陰地方で見かける事がないので補足的な説明をすると子供の飛び出し注意をドライバーに伝える為の人形型看板です。いがぐり頭に赤い服を着てるぱっと見クレヨンしんちゃんっぽいのが特徴です(笑)

他に和歌山に生息するパンダなんてアドベンチャーワールドのパンダじゃんとか関西でしかお見かけしない551がある時〜ない時〜のCM、僕の馴染み深い京都で言うと洛外以外は京都ちゃう!山科?滋賀やん!みたいな京都人意識ね。まぁそれで言うと伏見は宇治やんみたいなヤツね。はいここ京都ネタわかる人だけで盛り上がりましょ。

なんて具合にご当地ネタふんだんで関西に馴染みのある人ならかなりわかりみ深いんじゃないかな?尚、前述の様にたくさんのお客さんの中で僕は見てましたが、一人で終始ニヤリとしておりました。

更には食いだおれ人形とゆりやんによる「チャーリーとチョコレート工場」のウンパルンパパロディー等のネタも見ていて楽しかったですね!

とこの様に今回は関西ネタモリモリでとにかく楽しかったですね!

で、埼玉だってしっかりネタはあります。今回は‥というか今回も一連のストーリーを伝えるのは埼玉のFM局NACK5ですし僕はその存在すら知りませんでしたけど行田市にある田んぼアートとそれを展望する為のタワーが物語の鍵を握る重要なスポットとして出てくる。

それにしてもキャストはノリノリですね〜。Gacktさんや二階堂ふみちゃんはもちろん今作のキャストとしての杏さんに片岡愛之助さん、シリアスな作品にも存在を発揮する実力派なんだから仕事選んだ方が‥と老婆心ながらの感情を抱く反面ノリノリで演技をするお姿に楽しませてもらったり川崎麻世さん、本物の京都市長っぽいです‥。またコメディエンヌとしての藤原紀香さん‥ずっと芦屋か西宮のご出身だと思ってたんですが‥。野生爆弾のくっきーさんやアキラ100%さん(服着てます・笑)、ハイヒールのモモコ姉さん等芸人畑の皆さんも良い味出していましたね。

ちなみに今作で特にディスられていた滋賀県の知事さんはけしからん!と言いながらも顔がニヤニヤだったそうですよ(笑)で、こんなん見ると羨ましくないですか?

山陰なんてめちゃくちゃおいしい土地柄じゃないですか?この映画で言うところの都会指数の低さとかね。中国地方での位置付けと言い。広島が前作での東京・今作での大阪なら岡山が前作の神奈川.今作の京都、兵庫ならば島根と鳥取は?‥山口?う〜ん、こっち寄りじゃないすか?一緒にディスられましょ(笑)‥て山口の方ごめんなさい。下関のフグ食べたいです!

少なくとも僕は島根県人として喜んでディスられる覚悟はありますよ。山陰のマニアックな小ネタを盛り込んでくれるならばね。東映さんお願いします!

という事でオススメです!