きんこんのシネマ放談

映画をこよなく愛するきんこんが鑑賞した映画をズラズラっと紹介していく映画ブログ

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

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大ヒットファンタジーハリー・ポッター」シリーズの前日譚で、魔法動物学者ニュート・スキャマンダーの冒険を描く「ファンタスティック・ビースト」シリーズの第3弾。魔法動物を愛するシャイでおっちょこちょいな魔法使いニュートが、恩師のアルバス・ダンブルドアや魔法使いの仲間たち、そして人間(マグル)と寄せ集めのチームを結成し、史上最悪の黒い魔法使いグリンデルバルドに立ち向かう。その中で、ダンブルドアと彼の一族に隠された秘密が明らかになる。ホグワーツ城ホグズミード村など、「ハリー・ポッター」シリーズでおなじみの場所も多数登場。原作者J・K・ローリングが引き続き自ら脚本を手がけ、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」以降の全シリーズ作品を手がけるデビッド・イェーツ監督がメガホンをとる。ニュート役のエディ・レッドメイン、若き日のダンブルドアを演じるジュード・ロウほか、キャサリン・ウォーターストン、ダン・フォグラー、アリソン・スドル、エズラ・ミラー、カラム・ターナーら「ファンタビ」シリーズおなじみのキャストも集結。グリンデルバルド役は前作までのジョニー・デップに代わり、デンマークの名優マッツ・ミケルセンが新たに演じる。(映画・comより)

ハリーポッターシリーズのスピンオフとして制作されたファンタビこと『ファンタスティック・ビースト』全5作の内、遂に三作目が公開となりました!実を言うとこのワタクシ、『ハリーポッター』シリーズって見てないんですね。しかし、このファンタビに関しては2016年の1作目『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』続く2018年の『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』とこれまで見て参りました。実はハリーポッターシリーズではあるものの、ファンタビに関しては別の世界線で描かれているので全く問題はありません。

監督は前作に引き続き、デヴィッド・イェーツ。『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』以降全ての作品を手掛けてきた監督。原作者のJ.K.ローリングと共に長きに渡ってシリーズの製作を手掛けてきたシリーズには欠かせない方ではありますが、前作の「黒い魔法使い」の評価が低く、本作の製作では脚本の見直し等かなりの時間を要したとの事。今後の続投に関しては、本作の評判次第という事も公言されてる様ですが、ここまで来たら最後まで手掛けて欲しいところですね。

さて、そんな本作は果たして如何なものでしょうか。特段魔法シリーズの大ファンなわけでもないですが、公開後、最初の日曜日。MOVIX日吉津にて字幕版を鑑賞して参りました。

1作目から見ていると登場するキャラクターにも馴染みがあるものでして、ニュート以下仲間のキャラクターと久しぶりに再会したかの様な感覚。そして今回もまた、魔法を操る際のCGやVFXもやっぱり見応えを感じます。魔法という共通点で言えばマーベルのドクターストレンジにも言えますが、ハリウッド映画はホントグラフィックの使い方がうまいなぁなんて関心しちゃいます。当たり前なんですが、僕らは実際に魔法を使う人に会った事なんてないし、無論魔法だって見た事がない。だけどもし本当に魔法というものが存在していたら…考えたらワクワクしちゃうかもしれませんが、あたかも目の前で魔法を目撃したら…そんな擬似体験を映画館だからこその表現で楽しませてくれるわけですね。デヴィッド・イェーツ監督の手腕が正に光ります!

いや〜、いい映画でした〜!

というわけで今回の「きんこんのシネマ放題」は『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』を紹介しました、以上「きんこんのシネマ放題」のコーナーでした!

…ってダメ?

いやね〜、この作品を心から楽しんだという方、それから『ファンタビ』ファンの皆さん、ごめんなさい!ここから正直辛口です!

実を言うとワタクシ、今回の『ファンタビ』楽しめなかったんですよ〜。何故?それを整理してお伝えしていきますね。

まず、グリンデルバルドよ、何故キャスト変わる問題ね。今回のマッツ・ミケルセンが悪いわけではないし、彼は彼で存在感を見せつける素晴らしい演技をされていたと思いますよ。でもね〜、せっかく前作でジョニーデップのグリンデルバルドが確立したというのに残念なんですよ。風格漂う悪役としての魅力で言えばやはりジョニーデップにどうしても軍配が上がってしまうし、僕個人の印象としてはやはりジョニーデップに続投していて欲しかった!

次にダンブルドアの秘密というサブタイトルを付けて煽りに煽った割には引き伸ばし過ぎなきらいが否めないし、肝心のその秘密というのも「えっ?それで?」と突っ込んじゃいそうなもの。前述の様に製作にあたって何度も脚本の手直ししたわけですよ。その結果としてはあまりにも薄味で正直楽しめなかったし、何日かしたら忘れてしまいそうな内容なんですよね。壮大なネタバレになりますから流石に内容にまでは触れませんが、それが僕が感じた事ですね。

で、これは本作だけに限らず最近のハリウッド映画でありがちなんですが、二時間半だとか三時間の様な長尺が当たり前になってきてますよね。それ自体が悪いとは思いませんが、尺を使う割には内容がさほど印象に残らない様な作品が多い気がするんですよね。むしろ二時間以下の短めの尺に内容を凝縮してくれた方が個人的には良いと思うんですけどね。

なんてダラダラ文句を並べて締めるのは後味悪いので最後に良い点をひとつ。ジェイコブはやっぱり憎めない(笑)今回はそんなジェイコブも遂に…!なんてシーンが用意されてます。ジェイコブに心が和んだそんなきんこんでございました!