きんこんのシネマ放談

映画をこよなく愛するきんこんが鑑賞した映画をズラズラっと紹介していく映画ブログ

モンスターハンター

f:id:shimatte60:20210401202121j:plain

2004年の第1作発売以降シリーズ累計6500万本を売り上げるカプコンの大ヒットゲームシリーズ「モンスターハンター」を、ハリウッドで実写映画化したアクションアドベンチャー。同じくカプコンの人気ゲームを原作に大ヒットを記録した「バイオハザード」シリーズの主演ミラ・ジョボビッチ&監督ポール・W・Sアンダーソンが再タッグを組んだ。エリート特殊部隊を率いる軍人アルテミスは砂漠を偵察中、突如発生した超巨大な砂嵐に襲われ、必死に逃げるものの一瞬にして巻き込まれてしまう。強烈な突風と激しい稲光の中で気を失ったアルテミスが目を覚ますと、そこは元いた場所とは違う見知らぬ異世界だった。その世界には近代兵器の通用しない巨大なモンスターが跋扈(ばっこ)し、そんなモンスターの狩猟を生業とするハンターがいた。アルテミスは元の世界に戻るため、次々と迫りくる巨大モンスターと激闘を繰り広げていく。「ワイルド・スピード SKY MISSION」などのハリウッド作品でも活躍するタイのアクション俳優トニー・ジャーや、「ヘルボーイ」のロン・パールマンが共演。日本からも山崎紘菜が参加し、ハリウッドデビューを飾った。
(映画.comより)

ゲームって皆さん、やります?
俺はね~、もう随分と長くゲームから離れてますよ。
最後にプレイしたのってDSの『ドラクエ9』だもん。
かれこれ12年前ですね。
そんな俺からすると『モンスターハンター』と聞いても「あっ、モンハンねモンハンハマる人はハマるよね~」と得意の知ったかが出るわけですが、全くゲームの世界観等々は知りません。
そんな僕が『モンハン』の映画を見るというのはなかなかの無謀なチャレンジ。
果たして楽しめるのか?

とはいえ、キャスト&監督が同じ(更に言えば夫婦の)『バイオハザード』シリーズは一通り見たしそれなりには楽しみましたからね。
今回も『バイオハザード』よろしく何も考える事なく鑑賞に臨みました。

結果から言えばCGやアクションその他ハリウッドの特撮技術をふんだんに盛り込んだシーンの数々は劇場で見てなんぼのもの!
『バイオ』の時もそうでしたが、ゲームを知らずともハリウッドの特撮大作として十分楽しめます。
それもそのハズ、監督のポール・W・Sアンダーソンは大のゲーム好きで『モンハン』の映画化は長い構想の元、製作に取り掛かり細部へも徹底的にこだわり抜いたそう。
ゲームをプレイする人なら大満足更にゲーム未体験の人にもまずは映画で『モンハン』の世界観を表現し、ゲームにも関心を持たせるべくと意欲的な姿勢で作り上げた様です。

それにしてもミラジョボヴィッチもゾンビの次はモンスターとアクティブに戦いますね~。
しかも旦那の趣味で(笑)
そう言えば『バイオハザード』のラスト作ではお二人の子供も出てましたっけ、壮大な家族ゲームですよ(笑)

また、日本人のキャストとして『チア☆ダン』・『ブレイブ 群青戦記』でお馴染みの山崎紘菜さんが出演。
つい先日、『ブレイブ』のレビューをしましたが、その時にアクションもイケる若手女優さんだけにこれからも色んな作品で見たいと僕は伝えました。
そんな僕の願いが届いたのか(そもそも元々本作に名前がクレジットされてましたけどね)早速登場!
しかもハリウッド作で!
TOHOシネマズの幕間にで出した頃から知ってるだけに嬉しいですね!
その他、日本のゲームが元となる為かアジア系の俳優さんが名を連ねたキャスティング。
数々の作品で鳴らした面々だけに見応えがあります。

ただ、本作に関しては僕がゲームをしないからというのを差し引いても色々言いたい事がありまして、まずは本筋に入るまでがやや長い。
確かに『モンハン』を知らない人に向けての設定や世界観の説明は大事だとは思いますが、にしてもなかなかストーリーが動き出さないんですよね。
正直、ここに尺を使うのであれば他に見せ場はあったんじゃないか?と思う程。
で、ストーリーという点で言えばこれがあってない様なものなんですよね。
主体的に見せるのはもちろん、モンスターとのバトル。
もちろんその方向性は間違ってはいませんが、だからといって脚本をおざなりにしていいというものではない。
どれだけ派手で心すく様な場面の数々に酔いしれる事が出来てもそればかり続くと飽きるというのが本音だし、特に僕みたいなゲーム末プレイの人に向けるのであれば尚更です。
確かにストーリーがあるにはあるのだけど、どこか取ってつけたもの感というのかな。
「映画としてまとめるならばストーリーも入れなきゃいけないよね、どうする?」という声から「後付け的にこんな設定にしてみました。」なんて声が聞こえてきそうでしたもん。

更には音楽にも物足りなさが否めなかったかな?
コレという映画を象徴する様な曲がなかったのは何とも残念。

監督は次作を作る気満々でそれを示唆するラストシーンではあったけど、これだと次作への期待値が上がらないという人が多いのではないでしょうか?

すみません、今回は辛口になってしまいましたが、しかし確かに監督からのゲームへの愛とかリスペクトの精神は感じましたし、圧倒的な映像体験はTVの画面からは出来ません。
そういったダイナミックな映像を楽しみたいという方にはオススメかもしれません。