きんこんのシネマ放談

映画をこよなく愛するきんこんが鑑賞した映画をズラズラっと紹介していく映画ブログ

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス

元天才外科医で最強の魔術師ドクター・ストレンジの活躍を描くマーベル・シネマティック・ユニバースMCU)の「ドクター・ストレンジ」シリーズ第2作。2016年に公開されたシリーズ第1作以降も、「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」(18)、「アベンジャーズ エンドゲーム」(19)、そして「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」(21)など一連のMCU作品で活躍してきたドクター・ストレンジが、禁断の呪文によって時空を歪ませてしまったことによって直面する、かつてない危機を描く。マルチバースの扉を開いたことで変わりつつある世界を元に戻すため、アベンジャーズ屈指の強大な力を誇るスカーレット・ウィッチに助けを求めるストレンジ。しかし、もはや彼らの力だけではどうすることもできない恐るべき脅威が人類に迫っていた。その脅威の存在は、ドクター・ストレンジと全く同じ姿をした、もう一人の自分だった。ドクター・ストレンジを演じるベネディクト・カンバーバッチをはじめ、ストレンジの盟友ウォン役のベネディクト・ウォン、元恋人クリスティーン役のレイチェル・マクアダムス、兄弟子モルド役のキウェテル・イジョフォーら前作のキャストが再結集。物語の鍵を握る新キャラクターのアメリカ・チャベス役でソーチー・ゴメス、ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ役でエリザベス・オルセンも出演。「スパイダーマン」3部作(02、04、07)を大ヒットさせたサム・ライミが監督を務め、「オズ はじまりの戦い」(13)以来となる長編映画のメガホンをとった。(映画・comより)

久しぶりの洋画大作はお馴染みMCUの最新作でありドクター・ストレンジの単独作としては二作目となる『ドクター・ストレンジマルチバース・オブ・マッドネス』です。

ドクター・ストレンジと言えば『アベンジャーズ』シリーズでも存在感を示し、スパイダーマンの最新作でも登場していたのですっかりお馴染みな感がありますが、単独作としては意外にも二作目なんですね。

前作は日本での公開が2017年ともう5年経過する事に時間の早さを感じつつもT-JOY出雲にて鑑賞。5月11日の水曜日に見て参りましたが、平日にしては割と人が入っていましたね。

監督を手掛けたのは『スパイダーマン』三部作でお馴染みのサム・ライミ監督。スパイダーマンが代表的なだけにMCUの過去作も手掛けていたのかと思えば意外や意外。本作が初なんですね。『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』でサム・ライミスパイダーマントム・ホランドによるスパイダーマンが共演していたのが記憶に新しいところですが、遂にサム・ライミ監督がMCU参入!と言ったところでしょうか。

そんなサム・ライミ版『ドクター・ストレンジ』なんですが、いや〜大作でしたね〜!何と言ってもその映像表現ですよ!マルチバースを用いた空間的表現はドクター・ストレンジでしか出来ないなと感じましたし、お馴染みの魔術描写だって前作より圧倒的にスケールアップ!CGのレベルだって圧巻でしたし、ハリウッドの映像表現はここまで進化しているのかと唸らされるばかり。これを見るだけでも値千金かと僕は思います!正直、実写映画での表現とは思えないまるでアニメの様な…いや、アニメですらここまで高次元での表現は難しいのではないかというクオリティでしたね!その意味では配信を待つのではなく是非劇場で体感して頂きたいところです!

また、サム・ライミといえば『スパイダーマン』のイメージが強い監督ではありますが、ホラーも手掛けてきた人です。それが何と本作で遺憾なく発揮されている。今までこの手のアクション/ファンタジーの大作ではあまり見られないホラー的な演出ですが、本作ではこれが功を奏してまして、絶妙なスパイスとして機能してるんですよ。あ、でもご安心を!ホラーと言ってもガチな物ではなくホラー映画が苦手な人でも大丈夫かなというレベルです。

さて、ここまで映像や演出面で推しておきたいポイントを挙げてきましたが、ストーリーはというと。

これがね〜、意外と敷居が高いんですよ。MCUと言えば展開されるユニバースの線上でストーリーが進行する為の関連作品の予習がもはや必須と言えるかもしれません。となると『ドクターストレンジ』の1作目や『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ エンド・ゲーム』更に『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』、『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』まぁこの辺りを押さえていたら無難かな?と思いきやディズニープラスで視聴出来る『ワンダヴィジョン』の視聴も求められるんですよ。ちなみにこちらはドラマ版です。実は僕、映画に関してはある程度追ってきましたが、ドラマは弱いんですよね。そんな僕からすると本作の内容を理解するのにはかなりのハードルの高さを感じちゃいました。これは前にも話した事ですが、MCU作品って映画だけでも膨大なシリーズがあるんですよね。それだけ追うのもかなり大変なんですが、ましてやドラマを絡めてくるともう何が何やら?初心者に優しくない作りをし続けるのには辟易している所もあります。まぁ、それでも毎回安定した興行収入をあげるのには根強い固定ファンの多さを物語ってもいるんですけどね。

と、本作に関してなんですが、まとめるとこんな感じです。

映像表現だけで言えば現代の最先端の高レベル・高クオリティな物が間違いなく堪能出来ます!ここを見るだけの為に本作を見ても決して損はないと思います!更にはサム・ライミ監督のホラー的表現が良いアクセントになってるし、更にはゾンビの使い方にもチェックして頂きたい!

しかし、ストーリーに関してはかなり難解でハードルの高い作りとなっていたと言う事。

それでも極上のエンターテイメントに仕上がっていたのは間違いないし、アクションも楽しめるかと思います!

僕の印象としては映像は保証済み!ストーリーは1作目の方が楽しめました。