きんこんのシネマ放談

映画をこよなく愛するきんこんが鑑賞した映画をズラズラっと紹介していく映画ブログ

劇場版美少女戦士セーラームーン Eternal 後編

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武内直子の人気コミックをテレビアニメ化し大流行となった「美少女戦士セーラームーン」の25年ぶりとなる劇場版で、原作コミックの第4期にあたる「デッド・ムーン編」を映画化した前後編2部作の後編。武内直子を総監修に迎え、「美少女戦士セーラームーン Crystal」の第3期「デス・バスターズ編」に続いて今千秋が監督を担当、「美少女戦士セーラームーン」「美少女戦士セーラームーンR」のキャラクターデザイン・作画監督を務めた只野和子がキャラクターデザインを手掛ける。今世紀最大の皆既日食が迫る中、ゴールデンクリスタルの封印を解く“乙女”を探すペガサス・エリオスに助けを求められたうさぎとちびうさちびうさとエリオスの淡い初恋と、戦士として、1人の人間として悩み、迷いながら成長するセーラー戦士たちの姿を描き出す。人気声優・松岡禎丞がエリオスの声を演じるほか、お笑いタレントの渡辺直美、女優の菜々緒がゲスト声優として参加。
(映画.comより)

25年振りの『セーラームーン』の劇場版後編です。
前編鑑賞後の熱意溢れるレビューは先月お届けしたところでこの後編への期待は並々ならぬものがありました!
ところが映画動員ランキングではトップテン入りを逃すというショッキングな結果に!
しかし例え世間が『セーラームーン』に冷たくとも俺は見捨てないぞとばかりに先日雪降る中、MOVIX日吉津で鑑賞して参りました!

前編のラスト~予告への流れがあまりに引き付けられその熱意を抱き本作を鑑賞!
期待通りの白熱するアクションシーンやストーリー展開・更にキャラクター祭りとばかりに登場する懐かしい顔触れにとにかく感動もひとしおでした!

そしてデッドムーンサーカス団の過去が明るみになるとよりストーリーがドラマチックになり、見る人を作品世界へと引き込んでいきます。

だけどどうだろう?
見る前の期待値があまりに高過ぎたからか或いは正直中弛みとなってしまったシーンがあるからか後半になればなるほど僕の熱量が次第に緩やかになっていくんですよね。
映画が面白くない事はない。
いや、むしろ楽しんでいるのだが何で?

その答えは簡単。
前・後編に分けずに一本で完結出来る内容なんですよね。
前編の方は懐かしい面々が揃い往年のファンへのサービス要素が非常に強かった!
それでいてデッドムーンサーカス団の怪しさがセーラー戦士達を惑わせ陥れていくまでのシナリオは確かに完璧でした。
それでいて後編への橋渡しまでは完璧でしたよ!
そしてそれを受けての後編は確かに前半こそ盛り上がりがあるもののそれが持続出来ていない。
無理に一本の映画の上映時間に合わせるべく尺稼ぎなきらいが否めなかったのが僕の印象ですね。
前・後編の合計上映時間でも170分程度ですよね。
海外映画だと二時間半なんてザラですからね。
20分程度削れば何とか収まったのではないでしょうか?
しかし二時間半の映画なんて子供の集中力という面で不安…となれば更に絞り込んで115~120分程度にまとめるのがベストだったかもしれません。
特に削るべきとしては後編からかな?
つまりはそれくらい後編は不要なシーンが目立っていたんですよ。

前編が良かっただけにそこが勿体ないと感じましたね。
くれぐれも誤解しないで頂きたいのが決して悪かったわけではないですよ。
むしろここ最近見たアニメ映画の中でも良かった方ですよ。

それに今回の劇場版セーラームーンは久しぶりにセーラームーンとの再会が出来た!
俺の人生の中ではすっかり過去のものとなっていたのに記憶を呼び戻してくれました。
この先セーラームーンの映画が制作されるかはわかりませんが、中学生の時の気持ちに還る事が出来ました!
ありがとう、セーラームーン