きんこんのシネマ放談

映画をこよなく愛するきんこんが鑑賞した映画をズラズラっと紹介していく映画ブログ

SING シング ネクストステージ

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ミニオンズ」のイルミネーション・エンターテインメントが手がけ、誰もが知る名曲やヒットソングを満載して描いたミュージカルコメディアニメ「SING シング」の続編。コアラのバスター・ムーンが再建に成功した「ニュー・ムーン・シアター」は地元で人気となり、連日満席の活気にあふれていた。しかし、バスターには、世界的なエンタテインメントの中心地レッド・ショア・シティにあるクリスタル・タワー・シアターで新しいショーを披露するという、さらなる夢があった。そのためには、クリスタル・エンターテインメント社の冷酷な経営者ジミーのオーディションに通過しなければならない。どうすればジミーの気を引くことができるか考えたバスターと仲間たちは、伝説のロック歌手で、今は隠遁生活を送っているクレイ・キャロウェイを自分たちのショーに出演させることを思いつくが……。声優にはマシュー・マコノヒースカーレット・ヨハンソンタロン・エガートンリース・ウィザースプーンら前作同様の豪華キャストが集い、伝説のロック歌手、ライオンのクレイ役は「U2」のボノが務めた。日本語吹き替え版もバスター役の内村光良をはじめ、坂本真綾斎藤司MISIA長澤まさみ大橋卓弥大地真央田中真弓と変わらず、クレイ役で「B'z」の稲葉浩志が声優初挑戦した。(映画・comより)

『怪盗グルー』、『ミニオンズ』、『ペット』等数々の大ヒット作を生み出してきたイルミネーション作品。中でもズバリ音楽を題材にし、日本でも興行収入51億円の大ヒットとなった『シング/SING』という作品には特別な感情を抱くのが私です。2017年の公開当時はフランクシナトラにビートルズ、クイーンといったレジェンドからカーリー・レイ・ジェプセンテイラー・スウィフト、レディーガガにきゃりーぱみゅぱみゅと幅広な選曲とそしてラストシーンの各キャラクターの歌唱シーンに圧倒!すっかりどハマりし、計5回劇場鑑賞しました。何なら「好きな映画は?」と聞かれたら真っ先に『シング』の名前を挙げる程好きな作品です。

そんな『シング』の続編とあれば見ないわけにはいかない!という事で公開直後の週末見て参りました!

前作は日々の生活でくすぶっていた各キャラクターがその殻を破り、圧巻のパフォーマンスを展開する辺りにカタルシスが生まれたのですが、果たして本作ではどういう作りとなっているのでしょうか?

ディズニーで言うならば『ズートピア』よろしく動物達が意志を持ち、行動をする。この世界線はもちろん本作でも変わる事なく登場するキャラクターは全て動物で統一されています。コアラのバスター・ムーン、ゴリラのジョニー、山アザラシのアッシュに像のミーナ、豚のロジータとグンター。彼らの姿は前作ですっかりお馴染みになったのですが、本作では彼らは更に活躍の場を広げるべく大都会の大きな劇場へ出ます。これも全てバスター・ムーンの野心によるものが当然大きいのですが、しかしこれが必ずしもうまくいくとは限らないわけですね。地元で人気のニュー・ムーン・シアターの噂を聞きつけてやってきた犬のスカウトマンスーキーからの評価も低いし、オーディション会場である劇場でも門前払いをされてしまう。この辺りに技芸に優れた人(本作では動物だけど・笑)に突きつけられる残酷さをはっきり写し出しているんですよね。地元で人気が高くて技芸に対する評価が高い人が居たとしてもそれが都会の、言い換えればメジャーなプロの世界で通用するとは限らない。しかし、転んでもタダでは起きないのがバスター・ムーン率いるお馴染みの面々。ビリーアイリッシュの『バッドガイ』をBGMに巧みに潜入に成功。その後の展開がイルミネーション作品ならではのドタバタぶりで決して飽きさせません。

サラッとビリーアイリッシュの近年の大ヒット曲が出てきましたが、本作の使用曲もやはりスゴイ!ザ・ウィークエンド、DNCE、BTS、テイラースウィフトにアリアナ・グランデエアロスミス、カミラ・カベロもあったし何なら冒頭からプリンスの『レッツ・ゴー・クレイジー』でガッツリハートを鷲掴みにされる。割と長めに使用されるものもあれば1シーンにフレーズが少し乗っかるというものまで相変わらず多彩な選曲です。中でもU2に関してはボノが声優を担当しているとあって良い場面で使われているんですよね。更には本作の為にU2が新曲を書き下ろしてもいるし。

本当は字幕版でも見たいところですが、近辺の劇場が吹替版のみの上映なので字幕はソフト化されてからのお楽しみとしてでも吹替版でも十分楽しめるのは前作も本作も変わりません!

MISIA、大橋卓也と言った本職のアーティストから長澤まさみの歌のうまさも改めて感じる事が出来るし、本作から登場のアイナ・ジ・エンドだって良かった!そして何と言ってもB'zの稲葉浩志さんですよね!稲葉さんの声を声優として映画で耳にする事自体貴重なのに歌声もバッチリ聴かせてくれる、音楽好きからするとこの贅沢な時間を心から良い知れる事が出来ますよ!ハイライトは山アザラシのアッシュと伝説のロックシンガークレイ・キャロウェイのデュエット。つまりは稲葉さんと長澤まさみさんがデュエットをしてるってところなんですよね。曲はU2の名曲!そこが何と言っても本作のハイライトシーンではないでしょうか。

後、歌唱はしませんが、個人的に好きなキャラクターとしてはバスター・ムーンの秘書であるワニのミス・クローリー。前作でも彼女のマヌケさが作品に良い感じのスパイスとして機能してたんですが、本作でも健在です。相変わらずなキャラではありますが、本作では頼れる現場監督っぷりを披露して実はこの人…じゃなかったワニかなりデキるタイプなんじゃないの?と思っちゃったくらい。

それから前作に出ていたネズミのマイク更にバスターの親友の羊のエディが居ないのが淋しかったですね。マイクって憎たらしいヤツなんだけど同時に音楽家としてはすごいストイック。才能と人間性は比例しないを地でいく様なキャラクターで僕は好きだったんですよ。一方、羊のエディはニートで金持ちなボンボンだったんだけどバスターの良き相談相手みたいな位置付けでバスターにとっても重要なキャラだと思うんですけどね、、ちなみにおばあちゃんのナナ・ヌードルマンは本作ではすっかりバスターのご意見番になってました。

尚、本作は前作での歌うというポイントだけではなく、ダンスにミュージカル更には前作にはなかった悪役キャラも登場する等よりエンターテイメントの精度が高まっていたと思います。

お伝えした様に前作は5回劇場鑑賞した私ですが、本作もやはりリピート必至かなと思っています。今回は何回見るのかな?

という事で配信やソフトで見るのも良いけど間違いなく映画館で見ないと損をするタイプの作品だと断言します!

強くオススメします!