ユニバーサル・スタジオ×イルミネーション・スタジオによる大ヒットシリーズで、人気キャラクターのミニオンを生み出したアニメ「怪盗グルー」シリーズの長編第4作。
ある時、高校の同窓会に出席したグルーは、同級生でライバルだったマキシム・ル・マルと再会する。しかし、マキシムはグルーに強い恨みを抱いており、復讐を企てていた。マキシムから命を狙われるはめになったグルーと妻のルーシーと、マーゴ、イディス、アグネスの3姉妹、そして新たに誕生した赤ちゃんのグルー・Jr.を加えたグルーファミリーは、安全のために新たな町の隠れ家に移り住む。正体がバレないよう名前も身分も変えて生活していた一家だったが、そこにグルーの正体を知るという、悪党を夢みる少女ポピーが現れ……。
岩のように固い身体をもったメガジェリー、強力なレーザービームを放つメガメル、怪力のメガデイブ、マッハのスピードで飛ぶメガガス、手足をゴムのように自在に伸縮できるメガティムといった、スーパーパワーをもったミニオンたちが登場し、グルーファミリーの危機に立ち向かう。日本語吹き替え版は、グルー役の笑福亭鶴瓶、ルーシー役の中島美嘉とおなじみの顔ぶれが続投し、マキシム役を片岡愛之助、ポピー役を声優初挑戦の山田杏奈が務める。監督はシリーズ第1作「怪盗グルーの月泥棒」および第2作「怪盗グルーのミニオン危機一発」を手がけたクリス・ルノー。(映画・comより)
イルミネーションアニメの大人気作「怪盗グルー」シリーズの4作目、スピンオフの「ミニオンズ」を含めると6作目となる新作の登場です。
思えば09年の「怪盗グルーの月泥棒」を見た時に感じたグルーの声の鶴瓶師匠やんっ！てツッコミから始まり15年。今ではグルーといえば鶴瓶師匠意外考えられない程。余談ですが、「パペポTV」の昔の映像で鶴瓶師匠がオーバーオールと黄色いシャツを合わせた衣装を着ているのを見て「リアルミニオンじゃん！」なんて時間を超えてビックリしちゃいました…なんて話しはともかく久しぶりのグルー。7月21日日曜日夕方の回にてMOVIX日吉津で見て参りました。作風的にはお子さんを連れたファミリー層が多そうなイメージですが、夕方だとファミリーよりも大人の客層が目立っていましたね。
さてさて相変わらずだなぁという気持ちとそうそうコレコレ！なんて高揚感が交錯する。不謹慎なネタやブラックジョークも満載。そういう意味ではこのシリーズって子供に大人気ではあるけど良い子の教育的観点で言えば不適切にも程がある作品なんですよね。
でも逆説的にはだからこそ人気があるとも言える…というのは作中で出てくるギャグって僕ら世代が子供の頃に見たドリフっぽいんですよね。
例えば身分を明かさない為に名を変え仮初めの職業につく。グルーの妻・ルーシーは美容師としてサロンで働きますが、おばちゃんの客相手に大失態。その後スーパーで遭遇からの一連の流れなんかは「ドリフ大爆笑」かはたまた「志村けんのだいじょうぶだぁ」かという展開ですからね。
それ以外にも巨大化したメガミニオン達が街中でやらかす大失態なんかもまさにドリフ式でして。誰かに迷惑をかける→怒られる→追っかけられながら「うわぁ、逃げろ〜」なんて展開。すごいわかりやすい、ベタだけどやっぱり面白いでしょ？
このミニオンのみならずグルーとルーシーのベイビー・グルーJr.も巻き込みながらだからキャラクターが増えた分よりハチャメチャ度が増していく。うん、こりゃ子供達は楽しいハズだわ！
また、今作に登場のキャラクターも濃い面々でしたね。敵として登場するマキシム。自らを変幻自在に虫に変える特殊な能力を持つと同時に他者も虫にしてしまうというキャラ。日本版では片岡愛之助さんが声を担当していますが、さすがは名優ですね。非常に魅力的な敵キャラにしています。それにしても愛之助さん。「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜」の大阪府知事の役といいこのところ悪役づいていますよね。
元々高校の同級生だったマキシムがグルーに敵意をむき出しにする様になったきっかけのカルチャー・クラブの「カーマカメレオン」。もしかしてこのマキシムと曲のイメージを重ねてるのかな？
それから悪党に憧れる少女・ポピー。はじめのうちこそ生意気なガキンチョ現れたななんて思っていましたが、グルーと悪党としてのバディ関係が築かれていくと彼女への評価が変わっていくんですね。日本版だと山田杏奈さんが声を担当。「ゴールデンカムイ」のアシリパちゃんですね。今作だけのキャラクターにしておくのは勿体ない。今後のシリーズにも出てほしいそう思わせてくれる魅力ある存在でしたね。
また、妻・ルーシーの声を担当している中島美嘉さんにもすっかり馴染んだのと同時に三姉妹のアグネスの声が芦田愛菜ちゃんではなくなったんですね、まぁ彼女はすっかり大人になりましたから。
さて今作はこれまでのシリーズがそうであった様に音楽の使い方も良かったですね。前述のカルチャークラブからBTSまで新旧のヒット曲が随所に効果的に流れます。ラストの場面だって音楽を使いながらの印象的なものになってますからね。歴代の敵キャラも出てきての大団円になりますからまさかの今作がラスト？なんて思ってしまう。いやいや2027年には「ミニオンズ」の次作が控えてますからグルーだってまだまだ続くでしょうけどね。
全体的にはこれまでのシリーズから大きく外さない子供達は大満足な内容だったのではないでしょうか？ただ欲を言えばせっかくグルーJr.という新しいファミリーが加わったのだからジュニアの見せ場をもっと増やしても良かったのではないでしょうか？
大人も子供も楽しめる「怪盗グルー」の最新作。この夏思いっきり笑いたいあなたは是非ご覧下さい！
オススメです！是非劇場でご覧下さい！
