きんこんのブービームービー

映画をこよなく愛するきんこんが鑑賞した映画をズラズラっと紹介していく映画ブログ

パディントン2

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1958年に第1作が出版されて以降、世界40カ国以上で翻訳され、3500万部以上を売り上げるイギリスの児童文学「パディントン」シリーズの実写映画化第2弾。ペルーのジャングルの奥地からはるばるイギリスのロンドンへやってきた、真っ赤な帽子をかぶった小さな熊のパディントン。親切なブラウンさん一家ウィンザーガーデンで幸せに暮らし、今ではコミュニティの人気者だ。大好きなルーシーおばさんの100歳の誕生日プレゼントを探していたパディントンは、グルーバーさんの骨董品屋でロンドンの街並みを再現した飛び出す絵本を見つけ、絵本を買うためパディントンは窓ふきなど人生初めてのアルバイトに精を出していた。しかしある日、その絵本が何者かに盗まれてしまう事件が発生し、警察の手違いでパディントンが逮捕されてしまい……。イギリスの人気俳優ヒュー・グラントが、新たな敵役フェリックス・ブキャナンを演じる。

超絶おバカ映画『テッド』~『テッド2』のヒットも記憶に新しかった2016年1月。
何とも愛らしくもマヌケなクマちゃんに出会いました。
その名もパディントン
テッドがお下劣でオッサンキャラであるのに対してこのパディントンは実にお上品。
英国紳士そのものな佇まいと語り口調。それでいて愚直な故に巻き起こす騒動の数々。
私はすっかりこのパディントンの虜になってしまいました。


あれから2年。
待望の続編が登場し、再び私は彼に萌えてしまいました(笑)
嗚呼、パディントン。君は何て可愛いんだ。
そして逞しいんだ。

という事で今回は『パディントン2』をチェックだぜ!!

さて、この新作に関して一言言うのであれば


騙されたと思って見て!!

です。

子供向けというイメージがありますが、なかなか深いメッセージ性もあり侮れない!
子供向けと子供騙しは似て非なるものでありましまて、本作の鑑賞ポイントを挙げれば挙げるほど凡庸な作品ではないとご理解頂けるのではないでしょうか?

すっかりロンドンの生活にも慣れたパディントンですが、本作はそんなパディントンにおいてもピンチが訪れます。
あらぬ濡れ衣を着せられ裁判にかけられてしまうパディントン
そこがこのパディントンというキャラクターにおける真価が問われるシーンでもありましてこれまで彼を受け入れていた街の人々の対応に変化が見られます。
パディントンと彼を巡る人間模様。
それをメタファーとして本作の本質的なものが浮かび上がってきます。

それは人種差別あるいは移民問題というテーマです。
思えば『テッド2』にも裁判のシーンがありました。
本来所有物であるテディベアが人間の女性と結婚をする事の是非を問う描写。
まさにあのシーンにも通じる非常に奥深い問題が潜んでおります。
例えるならイギリス版『ズートピア』といったところでしょうか。
単純明快なくまちゃんのドタバタコメディではないのです。

また、本作を見て感じたのはイルミネーションアニメに影響を受けたであろう描写の数々。
特に昨年大ヒットした『怪盗グルーのミニオン大脱走』からは相当なインスピレーションを受けたのではないでしょうか。

本作ではあらぬ疑いをかけられたパディントンは刑務所に送られてしまいます。
主要なアイコン的キャラクターが刑務所へ送られるくだり。
そう、去年のミニオンがまさにそれでした。
面白いのはミニオンが囚人達をパシリにしたり手下の様に従わせたのに対してパディントンは囚人達と友達になっちゃう辺り。
らしくていいなぁ!

また、本作の敵キャラ・フェリックス・ブキャナン。
元々売れっ子だったのが、仕事が激減し今は犬の着ぐるみを着たドッグフードのCM一本のみという落ち目の俳優。
このキャラ設定、元天才子役から日の目を見なくなり悪に手を染める様になった『怪盗グルー…』のバルタザールに相通ずるではないですか!

更にはアルバイトをするパディントンが自分の体をこすりつけて窓拭きをする辺りは『SING / シング』のコアラ・バスタームーンの洗車の発想ですよ(笑)

他名作群の良いところを巧みに取り入れる描写はいくつも見られますがそれが嫌味がなく盛り込まれているので映画ファンは思わずニヤリとしてしまうかもしれませんね。

また、ギャグパートは本作でもしっかり健在。
英国製スラップスティックコメディ特有のものですが、無作為で意図しないマヌケな行いがとんでもない事態を引き起こす展開。
かつてMr.ビーンが見せていた様なコメディパターンが真面目で無垢なパディントンによって引き起こされていきます。
とりわけ好きなのは理容店でバイトをするシーン。
そもそも理容店ではどんな雑用的な仕事も理容師免許を持った理髪師見習いがやるものではないの?という野暮なツッコミはこの際置いといてパディントンは人生(熊生?)初のバイトを理容店でします。
そしてやらかしてしまうとんでもない大失態。
風が吹けば桶屋が儲かるじゃないですが、ちょっとした失敗から次々にミスが重なり、お客の頭にバリカンを深く入れるわ店は無茶苦茶にするわ。
でも許せちゃうんです、パディントンが可愛いから(笑)

また、刑務所内で囚人服の洗濯を命じられたパディントンがやらかしてしまうシーンもたまりません。
ドジなのに萌えちゃうんです。

とにかく面白くその実内容は深い!
キングスマン』と言い今年の1月公開作は期待以上の作品が続き、個人的にも大満足です!
惜しむらくは日本ではパディントン知名度が弱いのか興収に結び付かないというところかなぁ…。