きんこんのシネマ放談

映画をこよなく愛するきんこんが鑑賞した映画をズラズラっと紹介していく映画ブログ

映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 失われたひろし  

f:id:shimatte60:20190423061649j:plain

人気長寿アニメ「クレヨンしんちゃん」の劇場版27作目。新婚旅行に行っていなかったひろしとみさえが、しんのすけたちを連れてやってきた初のハネムーンで予想外の事態に巻き込まれ、幸せな旅行が危険が待ち受ける大冒険になってしまう様子を描く。結婚当時、新婚旅行に行っていなかったひろしとみさえ。ある日、みさえが見つけてきた家族参加OKの激安新婚旅行ツアーに参加することになった野原一家だったが、旅先のオーストラリアに到着早々、ひろしが謎の仮面族にさらわれてしまう。そして、ひろしが“お宝のカギ”となってしまい、野原一家と仮面族、そして世界中のトレジャーハンターたちとの三つどもえの争奪戦が勃発する。監督は、シリーズ最高の興行収入を記録した「映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃」を手がけ、シリーズ4度目の登板となる橋本昌和
(映画.comより)

今年もコナンに続き『クレヨンしんちゃん』の映画がやって参りました。
鑑賞日は4月22日月曜日。
平日なので客は大人のみ。
と思いきや、子供達でぎっしり。
振替休日だったのかな。
普段はオッサン一人の鑑賞がはばかれるので平日のガラ空きな日を狙っていくのですが、結果的にはこれで良かった。
その辺は後述しますね。

さて、しんちゃんの声優が変わって初めてとなる劇場版。
僕はTVを見ないので小林由美子さんに変わってからのしんちゃんを見るのはこれが初めてです。
初めは新しいしんちゃんの声を聞き、「あ、声優が変わったんだな」なんて思いながら見てましたが、それが全然違和感がない。
むしろ矢島晶子さんのしんちゃん声を継承しつつ、新しんちゃんとしての個性も感じさせ、悪くない。
大山のぶ代さんで育ったせいか『ドラえもん』はかなり馴染むのに時間かかったのに、しんちゃんはかなりしっくりした。
むしろ良かったですよ。

それから今年から『名探偵コナン』の公開日を外しました。
かつては程よく競っていたコナンとしんちゃんですが、コナンの爆発的な入りもあってなのか一週ずらしての公開。
更に大きな変化としてはみさえがしんちゃんにするお仕置きがなくなりました。
例えばこれまで、しんちゃんがおバカな事をする度にげんこつで頭を殴ったり、こめかみをグリグリしたりというシーンがありました。
昨今、問題となっている幼児・児童への虐待に対しての配慮でしょうかコンプライアンスに厳しい現代ならではだと思います。

と、『しんちゃん』最新作を語る前にここ最近のしんちゃんを取り巻くあれこれを話したところでいよいよ内容に触れていきたいと思います。

まず本作は『~失われたひろし~』のサブタイでもわかる様にひろしが大々的にフィーチャーされています。
きれいなお姉さんが大好きでしんちゃんと一緒におバカもやる、妻のみさえには安月給と罵られ(その割にみさえは専業主婦だし、春日部に一戸建てと生活水準は悪くないというのは置いといて・笑)
だが、やる時はやるそんな愛すべきひろしがどの様な活躍を‥と言いたいのですが、ひろしがヒーローの如く大活躍をするという話しではありません。

遅まきながらの新婚旅行に出掛けた野原一家。
そこでひろしを取り巻くトラブルに巻き込まれ、といった内容です。

で、ひろしひろしなモノになるかと思いきや、みさえも大活躍だし、何よりみさえ萌えするかの様に今回はみさえが可愛い。
もう一回言いますよ、みさえが可愛いです(笑)
しんちゃん映画には毎回映画ならではのキャラクターが登場し、そのキャラクターがヒロインとなるケースがほとんどです。
今作でもトレジャーハンターのインディ・ジュンコというキャラクターが登場するのですが、彼女は本作を見る限りだとコメディ要因。
実質的なヒロインはみさえだったと言っても過言ではないと思いますよ。

で、そんな二人のラブストーリーも盛り込まれるのですが、彼らにそれぞれ愛のテーマの様な曲が用意されてるんですよ。
その曲というのがね、明らかに親世代狙いだろという平成の大大ヒット曲二曲。
曲が流れた瞬間「えっ、何何?」みたいな感じになったのはきっと僕だけじゃないハズです(笑)
更に「アルシンドニナッチャウヨ」なんて言う平成初頭の流行語も出るわ更にあの伝説のバラエティー番組『風雲!たけし城』を思わせる様な仕掛けもあったりで親世代ニヤリ間違いなしでしょう。
更には映画ファンも納得の『インディ・ジョーンズ』や『マッドマックス 怒りのデス・ロード』オマージュありでなかなか楽しいつくり。

なんて話してきましたが、肝心の子供に向けては?てところですが、そこはしんちゃん。
ぬかりはありません。
相変わらずのおバカなギャグ盛りだくさんで劇場内にはお子さんの笑い声が。
そしてそれを聞いて思いました。
客入りの少ない平日を狙って行きましたが、こういうのを聞くとやっぱり子供達の反応を見てこそのキッズ向け映画だなと。
何だか少し幸せな気持ちになりました(笑)

ところで今年のしんちゃん映画なんですが、お馴染みのカスカベ防衛隊がほとんど出ないんですよ。
前回の『コナン』だと少年探偵団がほとんど出ないという事に触れましたが、こちらでも同様です。 ただ、前半ねねちゃんがこの新婚旅行を暗示する様な事を言うんですよ。
「何を知った様な事を~」なんて思っておりましたが、これがこの作品へ導いてくれる効果的な役割を果たそうとは数少ない彼らの登場シーンでは予想だにしませんでしたが。

それからゲストの芸能人について。
インディ・ジュンコの声を担当した木南晴夏
更にはお馴染みの芸人枠での小島よしお、ぺことりゅうちぇるが熱々の新婚カップルとして登場したり、主題歌を担当したあいみょんが本人役で登場していたり。
そんな発見をするのもまた、楽しいです。

大人も子供も満足な今年の映画『クレヨンしんちゃん』。
是非家族揃って劇場でご覧下さい。