きんこんのシネマ放談

映画をこよなく愛するきんこんが鑑賞した映画をズラズラっと紹介していく映画ブログ

キングダム2 遥かなる大地へ

原泰久の人気漫画を実写化した2019年公開の大ヒット映画「キングダム」の続編。紀元前、春秋戦国時代の秦。天下の大将軍を志す戦災孤児の少年・信(しん)は、弟のクーデターにより玉座を追われた若き王・えい政(えいせい)と運命的な出会いを果たし、河了貂(かりょうてん)や山の王・楊端和(ようたんわ)と協力しながら、えい政の玉座奪還に成功する。半年後、隣国・魏が秦への侵攻を開始。秦は国王えい政の号令の下、蛇甘(だかん)平原に軍を起こす。歩兵として戦場へ赴いた信は、同郷の尾兄弟や頼りない伍長・澤圭(たくけい)、子どものような風貌に哀しい目をたたえた謎の人物・羌かい(きょうかい)と共に、最弱の伍(五人組)を組むことに。戦略上有利とされる丘を魏軍に占拠され劣勢を強いられる中、信が配属された隊を指揮する縛虎申(ばくこしん)は、無謀とも思える突撃命令を下す。キャストには信役の山崎賢人、えい政役の吉沢亮、河了貂役の橋本環奈ら前作のメンバーに加え、原作でも人気のキャラクター・羌かい役で清野菜名が新たに参加。前作に続き佐藤信介監督がメガホンをとる。(映画・comより)

日本映画としては圧倒的なスケールで描かれ興行収入57.6億円の大ヒットとなった『キングダム』から三年。前作に負けず劣らずの勢いで現在大ヒット中の『キングダム2』。前作を劇場で体感したあの多幸感を味わうべく見て参りました!7月4週目の日曜日。MOVIX日吉津は夏休み最初の日曜日とあってかかなりの人で賑わっておりました。

さて、前作で私はいくつかの不安点を挙げました。かれこれ三年前になりますので、覚えてる人も居ないでしょうが、漫画原作しかもアクション物である事、続いて古代中国・春秋戦国時代を舞台にしている事、更に中国の話しを日本人俳優のみで固めて違和感はないのか等等。しかし、これが全くの杞憂で誰しもが楽しめるエンターテイメント作品になっていたとお伝えしました。

もし前作未鑑賞で本作が初鑑賞になるという方に対しては以上の点が参考になれば幸いです。

それを踏まえての新作に話しを進めていきますね。前作で見た仲間を集めてのRPG要素が本作でもモリモリ!純粋にアドベンチャー的な内容に加え、バトルシーンがとにかく圧巻でございます!

迎え撃つ敵軍に対しての戦法にも数々の工夫が施され、そのシミュレーションをする場面だってなるほどと感心しちゃいますね。そして戦闘本番を迎えるにあたってのワクワク感がたまりません!今か今かと待ち構え、横並びにスタンバイする辺りなんかは『アベンジャーズ エンドゲーム』さながらだし、対峙する敵と交わる大合戦に関しては『マッドマックス 怒りのデスロード』よろしくの肉弾戦で見ていてアドレナリン出まくりな高揚感、あ〜コレたまんねぇな!と心の中では大ハッスルな僕ちゃんが居ましたよ(笑)

そして今や山崎賢人くん以外には考えられないという程の当たり役となった新は元よりキャスト陣のアクションも非常にキレがあって見応えがありましたね。その中では何と言っても清野奈名ちゃんでしょうか。彼女は悲しい境遇から新等と共に軍勢に加わって戦う事になるのですが、身のこなしがスマートなんですよね!彼女のアクションなんて言えば『今日から俺は!『』の理子ちゃん以来ですよ(笑)思えば『今日俺』で僕は橋本環奈と清野奈名って役のイメージ逆だろ?なんて思ってましたが、今にして思えばあれで良かったんですね。で、『キングダム』の方に話しを戻しますが、綾瀬はるか・土屋太鳳に続くアクション女優として本作でしっかり存在感を見せつけたんじゃないでしょうかね?

ちなみに前作で僕はエロい長澤まさみが見れるという事を猛プッシュしましたが、本作には登場しません…残念。

また、本作の大きなテーマ。それは生きるという事です。戦場の淵に立たされ、最前線で戦う者達。彼らには守るべき者の存在だってあるんです。そういう人達の為に戦うし、また戦場で散ってしまった仲間達の想いを胸に抱きながらも戦う。瀕死の者であってもまだまだ生命がある限りは諦めない。ミスチルの主題歌『生きろ』は正にそんな生きる事を歌った生命讃歌ですよ!エンドで流れるこの曲もまた作品のひとつであるという事がよくわかりましたね!

さて、前作について語った時、意地悪くツッコミ点について触れました。その辺りお伝えしますね。邦画の悪い癖みたいに僕は難癖つけちゃいました効果音でかいよ問題ですね。例えば前作だとナタを振る場面で風を切る音が入ってやや冷めたみたいな事を言いましたが、それが本作に関しては全くないんですよね。いや、もしかしたらあったのかもしれないけど僕は全く気にならなかった。つまりそれ程作品自体のスケールやクオリティが前作を上回っていたからこそと言えるかもしれないですね。

それから橋本環奈ちゃんの俺呼びね。まぁ、河了貂(かりょうてん)というキャラクターに慣れれば全然問題なし。むしろ三年振りに見るにあたって「そういえばこんなキャラだった」なんて記憶を呼び戻すのにひと役買ってくれましたよ(笑)

とそんな『キングダム2』ですが、次作の公開が早くも決定しております!2023年夏。ちょうど1年後に公開されるんですね。エンドロール後には次作の映像も流れますので、上映終了後までどうか席を立たないで下さいね!

本作鑑賞後、早くも来年の夏に向けて期待が高まったそんなワタクシ。

まだご覧になってない方はまず本作をご覧下さい!オススメです!