きんこんのシネマ放談

映画をこよなく愛するきんこんが鑑賞した映画をズラズラっと紹介していく映画ブログ

シン・ウルトラマン

日本を代表するSF特撮ヒーロー「ウルトラマン」を、「シン・ゴジラ」の庵野秀明樋口真嗣のタッグで新たに映画化。庵野が企画・脚本、樋口が監督を務め、世界観を現代社会に置き換えて再構築した。「禍威獣(カイジュウ)」と呼ばれる謎の巨大生物が次々と現れ、その存在が日常になった日本。通常兵器が通じない禍威獣に対応するため、政府はスペシャリストを集めて「禍威獣特設対策室専従班」=通称「禍特対(カトクタイ)」を設立。班長の田村君男、作戦立案担当官の神永新二ら禍特対のメンバーが日々任務にあたっていた。そんなある時、大気圏外から銀色の巨人が突如出現。巨人対策のため禍特対には新たに分析官の浅見弘子が配属され、神永とバディを組むことになる。主人公・神永新二を斎藤工、その相棒となる浅見弘子を長澤まさみが演じ、西島秀俊、有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、早見あかり田中哲司らが共演。劇中に登場するウルトラマンのデザインは、「ウルトラQ」「ウルトラマン」などの美術監督として同シリーズの世界観構築に多大な功績を残した成田亨が1983年に描いた絵画「真実と正義と美の化身」がコンセプトとなっている。(映画・comより)

皆さん、大変長らくお待たせ致しました!遂に『シン・ウルトラマン』でございます!ホントはもっと早く鑑賞してレビューをお届けしたかったのですが、何やかんやとありまして、公開から一ヶ月弱経過して満を持してようやく先日見て参りました!

6月5日の日曜日。場所はMOVIX日吉津。午前の回に入りましたが、かなりの人の入りでしたね!8割方は埋まっておりました。

さて、『シン・ウルトラマン』レビューに入る前に本作鑑賞前の公開から三週間の私の心境からお伝えしていきますね。公開週の週末からSNSを見ても『シン・ウルトラマン』見てきましたという声は非常に多かったですし、YouTubeでも感想をアップしてる人は非常に多かった。それは著名人から一般の方に至るまで様々な方がそれぞれの感想を述べてらっしゃいました。しかし、私は当然これらに触れずこの目で見るまで只々期待を胸に抱えて過ごしていたわけですよ。

そして遂に鑑賞!結論を述べるならば

賛否両論も納得!私は賛も否も両方をしかと感じてきた!そして否も含めて最高の映像体験をしてきたと胸を張って言えます!

さて、皆さんはどれだけウルトラマンの事を知ってるでしょうか?

実は僕はほとんど知らないんですよ。スペシウム光線を出す、怪獣と戦う、カラータイマーが付いてて3分間しか戦えないとかそんなレベルですよ(笑)でも、実はこの程度知ってたら十分楽しめるんですよ!というのがこの『シン・ウルトラマン』というのは庵野さんが子供の頃に初めてウルトラマンを見た時のインパクトを同じ様な体感をしてもらうべく自らが作り出したというものなんですね。だからこれまでのウルトラマンを見て予習をする必要もないし、出来るだけ知識は入れないで見た方が良いという事なんですね。更に言えばウルトラマンのトレードマークとも言えるカラータイマーがないんですよ。

えっ?ウルトラマンなのにカラータイマーがないの?それでいいの?

いや、いいんですよ。実は我々が認識するウルトラマンのカラータイマーや三分間ルールなんかは後に付け加えられたもので当初はなかった設定だそうです。つまり庵野・樋口チームが作り上げたのは『ウルトラマン』放送開始当初のイメージを再現したという事なんです。庵野さんの特撮オタクぶりからカラータイマーなしのウルトラマンが採用されたわけですよ!

それから本作は『シン・ゴジラ』の作風を求めてはいけないというポイントですね!『シン・ゴジラ』ではゴジラ襲来から日本政府の対応をその類稀な想像力で描き出し奔走する姿がリアルに描かれていました。また、難解な説明台詞の応酬で展開される内容が非常に印象的でしたよね。それが『シン・ウルトラマン』ではそれが全く無いわけではないですが、もっとシンプルにまとまっています。というのがウルトラマンってゴジラに比べるともっとストーリーや構成がシンプルなんですよ。だからでしょう。決して難解な事なくわかりやすいのでお子さんであっても鑑賞に問題はないでしょう。何だったらちょっと笑いを誘う様なユーモラスな場面だってあります。

そして映像面ですよ!これは文句なく日本の映像技術では最高峰の物が楽しめます!ウルトラマンの戦闘シーンは言うに及ばず徹頭徹尾飽きさせない映像表現で楽しませてくれます!

後、山本耕史演じるメフィラスのキャラクターが良かったですね!すげぇ人間臭いんだもん。ブランコに乗るわ斎藤工演じる神永新二と浅草の居酒屋で酒を酌み交わすどころか自分が誘っておきながらまさかの割り勘とかね(笑)出せよ(笑)更には日本の諺や慣用句が大好き。もっともこれは後々出てくる言葉のフリでもあるんですけどね。

1966年の『ウルトラマン』は当然、僕はリアルタイムで見たわけないですし、実は男子でありながら、これまでの人生でウルトラマンって触れてこなかったんですね。そんな僕からするとすごい新鮮だったし、男の子的ワクワク感を40過ぎて味合わせて頂きました!その意味では正に庵野さんのウルトラマンを見た事ない人に向けたインパクトの植え付けは大成功だったんじゃないかなって思います。

庵野さんの特撮愛に溢れていたし、ウルトラマンを知らない人も存分にその世界へ引き込んでくれました!個人的にはエンタメとして見た場合、『シン・ゴジラ』より楽しめました!

さて、ここまで賛否の賛の部分をお話しして参りました!

では否の面はどうかというと、まぁこれが楽しめた面でもあるんですが、長澤まさみ演じる浅見弘子巨大化の場面ですね。これは実際のウルトラマンでも同じ様なシーンがある様で言わば庵野さん流のオマージュでもあるんですが、確かに巨大な長澤まさみはパンチが効いてて迫力があった。更に巨大な長澤まさみが終始無表情なので画的にもシュールで思わず笑いが込み上げた。これはいいけど、この巨大長澤まさみの生足が捉えるアングルは今の時代どうよ?俺も男だから「見えないかな…」なんて期待…いや、「セクハラだ!けしからん!」と憤慨してしまいましたよ。庵野さん、長澤まさみが好きなのは十分わかったから、この令和の時代はこれはダメなんちゃいますか?

ま、最終的には否の部分も伝えはしましたが、やっぱり全体的には飽きる事なく楽しめました!

後、これは見た人と色々と意見交換をしたくなりますね!

オススメです!