きんこんのシネマ放談

映画をこよなく愛するきんこんが鑑賞した映画をズラズラっと紹介していく映画ブログ

さんかく窓の外側は夜

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ヤマシタトモコの同名コミックを岡田将生と志尊淳のダブル主演で実写映画化し、「霊が視える男」と「霊を祓える男」の心霊探偵バディの活躍を描いたミステリー。書店で働く三角康介は、幼い頃から幽霊が視える特異体質に悩まされていた。ある日、康介は書店にやって来た除霊師・冷川理人に勧誘され、一緒に除霊の仕事をすることに。刑事・半澤から1年前に起きた連続殺人事件の調査を依頼された2人は、やがて遺体を発見するが、その遺体には呪いがかけられていた。真相を探るうち、彼らは自殺した殺人犯の声を度々聴くようになり……。ストーリーの鍵を握る謎の女子高生・非浦英莉可(ヒウラエリカ)役で、「欅坂46」脱退後初の映画出演となる平手友梨奈が共演。「おじいちゃん、死んじゃったって。」の森ガキ侑大が監督を務め、「重力ピエロ」の相沢友子が脚本を担当。
(映画.comより)

相変わらずの原作末読で鑑賞。
よくあるホラーサスペンスかななんて見てましたが、これがなかなか楽しめましたよ。
霊を祓う者と例が見える者によるバディもの。
ここにおいて面白いのが、どちらも特殊能力なんだけどどちらかが欠けてしまっては成立しないんですよね。
この脆い関係性をBL要素も孕ませながら展開しておりました。
そこを冷静な視点で介入する一人の刑事と鍵を握る謎の女子高生。
四者四様の心理的な交錯が見所と言えるかもしれません。
特徴的なのはホラー映画特有の霊を写し出し、見ている側へ恐怖感を植え付けるというありがちな手法ではなく登場する霊が死に至るまでの過程を描きその霊の人間として生きていた頃の悲劇を伝えていたところ。
霊が怖いなんて言っても元々は我々と同じ人間。
生前に一体何があったかを写す事によって霊の実態をよりリアルに浮かび上がらせていた辺りは印象的でした。
また、冷川と三角の過去の生い立ちやトラウマを描き出し、それぞれの特殊能力に秘めた背景も非常にリアリティたっぷりに描き物語の世界観をより深めていた作品でもありましたね。
凄惨な殺人事件やいじめ等少年は何故心に闇を抱く様になったのか見ている我々に突きつけてきます。
また、謎の女子高生。非浦エリカの存在や彼女の闇を描き、映画全体を覆うやりきれなさの中にも一筋の光を見いだそうとするそんな作品世界でした。

そしてそんな特殊な登場人物が集まる中での刑事・半澤。
彼だけが至ってシンプルなキャラクターですが、彼の目線が入る事によって我々が随所で感じる疑問に踏み込んでくれるわけです。

と、こんな具合にダークながらも見所満載で楽しめる内容でした。
こんな時代だからこそ明るい作品を見たいという意見もあるでしょうが、これはこれでオススメです。