きんこんのシネマ放談

映画をこよなく愛するきんこんが鑑賞した映画をズラズラっと紹介していく映画ブログ

映画ねこねこ日本史 龍馬のはちゃめちゃタイムトラベルぜよ!

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歴史上の偉人に扮した「ねこ」たちによって繰り広げられる日本史をゆるく描く、NHK Eテレ放送の歴史コメディアニメ「ねこねこ日本史」の劇場版。昼寝が大好きで面倒くさがりな小学生ねこのフクは、ある日、おじいちゃんが作ったカラス型タイムマシンのヤッちゃんにうっかり乗ってしまい、昔の日本へタイムスリップしてしまう。そこで坂本龍馬に出会ったフクは、各時代で「かるた」を作らないと元の時代に帰れないことがわかり、「かるた」を作るため、龍馬とともにヤッちゃんに乗り、さまざまな時代へと旅立っていく。卑弥呼聖徳太子織田信長など、さまざまな偉人ねこが登場。個性派俳優の佐藤二朗が、平賀源内の声を担当している。
(映画.comより)

2月22日。猫の日に公開された『ねこねこ日本史』の映画版。
実は私、大の歴史好きで日本史の楽しさをラジオを通じて発信しているのですが、そもそもそんな私が歴史を好きになったのは小学生の時なんですよ。
学校の図書館にあった『マンガ日本の歴史』をむさぼり読んだのがきっかけです。
以来、歴史の楽しさにどっぷりハマり歴史だけならめっちゃ成績の良いかなり偏りのある子供になってしまったわけです。
大学でも歴史を学びたくて、京都に行き、博物館学芸員か教員にでもならない限りその知識を卒業後に活かす事も出来ない文学部史学科に行ったわけです。
佛教大学文学部史学科。
それが私の最終学歴。
それにしても濃いヤツ多かったぜ(笑)

なんて自分語りから入りましたが、小学生の時。
それは自分の価値観に多分の影響を与えるわけですが、その意味では『ねこねこ日本史』って歴史好きな子供達を増やすにはかなりの好材料だと思うんですよ。
坂本龍馬西郷隆盛織田信長徳川家康等々歴史上の偉人達を可愛い猫でデフォルメし、かなりポップにストーリーを展開する。
歴史のストーリーそれは我々がよく知る歴史の有名エピソードなわけだから、アニメを楽しみつつ、歴史のお勉強も出来るというわけです。

そしてこの映画版でも坂本龍馬と友達になり、色んな時代へタイムトラベル。
各時代で色んな偉人猫に出会い、歴史上の事件に巻き込まれていくわけです。

あくまで子供向けだから小学校で習う様な出来事や人物なんですけど、その中にも歴史好きが見て、「やるな~」なんてマニアックなネタも出してきたりする。
例えば日本の始まりをイザナギイザナミが雲の上からグルグルかき混ぜながら日本列島を作り上げていく辺りとかね。(正確に言えば北海道や沖縄は国造りにおいては作られないんだけどね。でも小学校で『古事記』は習わないのによく拾ってるなと感心する)
で、登場する偉人猫もまた可愛いんですよ!
お気に入りは源義経
無口なんだけど、それがまたたまらなく可愛い。
僕が義経好きというのもあるけど、藤原泰衡に追われる辺り、史実を知ってる辺りめっちゃ切なくなるんですよね。

で、義経の名前が出ましたが、源平合戦とか本能寺の変とか血生臭い出来事を子供向けにポップに描いてました。
明智光秀、あんな理由で信長を殺そうと思ったの?なんて。

『ねこねこ日本史』の魅力を他にもあげるならば親子で日本史を学べるところもありますね。
前述の様にマニアックなネタが織り混ぜられてるという点もそうですが、日本の誕生から幕末までを時代に沿いながら、龍馬とフクちゃんが大冒険するわけです。
大人は学生時代に学んだ日本史をさらっと復習するのに最適なコンテンツなんですよね。
歴史が苦手だったという人は僕の周りでもよく見かけるんだけど、それって学生の時に受験やテストの時に嫌々暗記させられたからなんですよね。
歴史って連続性のあるドラマだと僕は思ってて、そのあらすじが分かればこんな面白い物語はないと僕は思ってるんです。
テレビの歴史番組と言えば専門家が小難しい話しをさも視聴者が知ってる前提で話したりします。
もちろん勉強になるし、知的好奇心を埋める内容ですが、楽しめるのは僕みたいな歴史好きくらいのもの。
歴史に興味ない人には歴史のドラマをユーモアを交えながら分かりやすく伝える事だと僕は思ってるんです。
その意味ではこの『ねこねこ日本史』ってそういう作りになってるし、子供はもちろん大人にも見てもらいたいと思ってます。

最後に自分の話しで恐縮ですが、僕がラジオで話す歴史もコンセプトとしては『ねこねこ日本史』と同じです。
歴史を小難しい学問ではなく、エンターテイメントとして楽しめる人が増えたらという願いがあるのです。
さあ皆さん、一緒に歴史の扉を開きましょう!
そのきっかけに『ねこねこ日本史』を見るというのは如何ですか?