きんこんのシネマ放談

映画をこよなく愛するきんこんが鑑賞した映画をズラズラっと紹介していく映画ブログ

アクアマン

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DCコミックス原作のヒーローで、「ジャスティス・リーグ」にも参戦したアクアマンを主役に描くアクション大作。海底に広がる巨大な帝国アトランティスを築いた海底人たちの王女を母に持ち、人間の血も引くアクアマンは、アーサー・カリーという名の人間として地上で育てられた。やがて、アトランティスが人類を征服しようと地上に攻め入り、アクアマンは、アトランティスとの戦いに身を投じていく。人気テレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」で知られるハワイ出身の俳優ジェイソン・モモアがタイトルロールのアクアマンを演じ、世界的大ヒットを記録した「ワイルド・スピード SKY MISSION」のジェームズ・ワン監督がメガホンをとった。共演にアンバー・ハードウィレム・デフォーニコール・キッドマンほか。
(映画.comより )

2017年、DCEUのヒーロー達が集結した『ジャスティス・リーグ』。
個人的にはマーベルの『アベンジャーズ』シリーズよりも何気に好きではあるんですが、日本での興行成績はイマイチ奮いませんでした。
同作でも存在感を放っていたのが、このアクアマン。
当初は2018年中に公開の予定だったのが、諸事情により、公開がズレてしまった様ですね。

ダークナイト』シリーズのイメージが強いのですが、DC作品と言うとギャグパートもたっぷりなマーベルに比べると暗めな作品が多いという印象。
しかし、2017年の『ワンダー・ウーマン』然り前述の『ジャスティス・リーグ』然り近年は比較的ライトなタッチで新規も取っつきやすい作風が増えてきている感があります。
そして、この『アクアマン』です。
前半はアクアマン生誕の由来に始まり、彼の活躍ぶりを比較的わかりやすく説明してくれる様なシーンで展開されていき、近年のDC作らしいつくりとなっています。

何と言っても海を舞台としてるだけあって海がイキイキしてる。
そして海底にあるアトランティス王国へロマンを感じさせてくれます!
欲を言えば、夏に見たらより気分が盛り上がったんだろうなぁ。
パイレーツ・オブ・カリビアン』が毎作大ヒットしてるのって作品が面白いというだけでなく、その公開タイミングも大きいと思うんですよね。

まぁ、それはともかくとして海洋アドベンチャーとはかくあるべきと言わんばかりの迫力ある映像に感情が高ぶる高ぶる!

で、この映画DCならではなんですが、140分という長尺なんですね。
ともすれば飽きもする様な時間ではありますが、それがまたうまい事出来てんだなぁ。
CGをふんだんに使いながらも時間を経ていくにつれ、加熱するバトルシーン。
最後の方はスゴいを通り越して呆れちゃいました、ようやるわって(褒めてます・笑)

そしてアクアマンを演じたジェイソン・モモアのワイルドさ。
これがまたいいんだわ!
日本でもこういうヒゲモジャでワイルド&マッチョなヒーローって作れないもんかねぇ…と思ったが、それは無理だね。
日本ではまず女子のご機嫌を伺わなければいけないわけでして。
若い女子とは対局なイメージだもんな(笑)
それからヒロイン・メラを演じたアンバーハードがまた美しく、そしてセクシー。
長らく海底で暮らしてた方ですから、地上に上がった時、つい地上の人が見たらクスッとしてしまう。
ワンダーウーマン的な天然っ子萌えにやられてしまいます(笑)


で、アトランティス王国なんかを見ると古代ギリシャ神話的な世界観も垣間見れるんですが、本作で注目したのが、アクアマンと敵キャラの関係性ですね。
パトリック・ウィルソン演じるオーシャンマスターはアクアマンの弟。
兄弟で戦うと言えば、MCUの人気シリーズ『マイティ・ソー』のそれを思い出しましたよ。
オーシャンマスターもまた、『ソー』でのロキみたいに敵キャラなのに憎めない。
今後、二人が手を組んで戦ったりするのかな?なんて勝手な想像をしてしまいました。
そしてこの、オーシャンマスター/オーム・マリウスは人類を憎むのですが、その理由については悪役としてはなかなか理にかなってる。
人間達が海を汚し、そしてそれによって海の底で暮らす彼らの平和を壊しているというのです。
人類はその身勝手故、海を汚染してきました。
本作には海洋汚染についての問題提起もさらっと盛り込まれていたりするのです。

ただ、それに対しての回答が見えてこない、というか人類はそんなヤツラばかりじゃないとサラッとごまかしていたのが、個人的には気になりました。

でも、それはそれとしての圧巻のバトルシーンは見応えバッチリですよ!