きんこんのシネマ放談

映画をこよなく愛するきんこんが鑑賞した映画をズラズラっと紹介していく映画ブログ

メン・イン・ブラック:インターナショナル

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地球に生息するエイリアンを監視する秘密組織「MIB」のエージェントたちの活躍を描く人気SFアクション「メン・イン・ブラック」シリーズの4作目。主演は、過去3作のウィル・スミス&トミー・リー・ジョーンズから、「マイティ・ソー バトルロイヤル」でもタッグを組んだクリス・ヘムズワーステッサ・トンプソンへとバトンタッチ。ヘムズワースが演じるイケメンでチャラ男風な先輩エージェントのHと、トンプソンが扮するエリート新人女性エージェントのMという、性格のまったく異なる男女のエージェントがコンビを組み、MIB内部のスパイ摘発ミッションに挑む。そのほかの出演は「96時間」シリーズのリーアム・ニーソン、前作に続きエージェントO役を演じるエマ・トンプソン、「ミッション:インポッシブル」シリーズのレベッカ・ファーガソン。監督は「ワイルド・スピード ICE BREAK」のフェリックス・ゲイリー・グレイ。
(映画.comより)

ハイ、今回は前回の『アラジン』に続いてウィル・スミス…は一切出ません。
キャストが変わっても多少なりとも絡むかな?と思ってましたが、出ないんだなぁ、これが。
トミー・リー・ジョーンズも出ませんよあしからず(笑)

で、こういう人気シリーズのキャスト一新なんて言うと2016年の女版『ゴースト・バスターズ』や昨年の『オーシャンズ8』なんかが記憶に新しいですけど、この二作。
いわゆる映画ファンからはあまり良い評価を目にしないんですよね。
でもね~、僕は割と楽しく見れたんですよ。
時代は着実に流れてるわけですから。
ま、これはこれでありなんじゃね?とフラットな目線で見てたからストレスは感じませんでした。

で、ここにきてこの『メン・イン・ブラック』ですよ。
僕自身、過去三作の『メン・イン・ブラック』って割と好きなんですよ。
トミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスの掛け合いが楽しいし、多彩なガジェットに魅了される。
何よりシリアスとコミカルが絶妙なバランスで混ざり合い、飽きさせない。
実はSFアクション物って苦手なんですけど、このシリーズは好きで見てきましたよ。

そんな僕ですから、今回のキャスト一新に関しては楽しみ半分不安半分な心境で見てきました。

結果的には面白かったですよ。
ただ、トミー・リー・ジョーンズ&ウィル・スミスのコンビと比較するとどうしても物足りなさが否めなかったですね。
それからどうしても『マイティ・ソーバトルロイヤル』のコンビなもんだからソーとヴァルキリーが脳裏をよぎる。
ま、それはしょうがないか(笑)

で、どうしてもキャストの話しが中心になるんだけどトミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスコンビが男性二人であったのに対し、今回は男女のコンビ。
いや、メン・イン・ブラックの「メン」は?
と、思ったけど、それを逆手に取る様に作中のギャグとしてしっかり盛り込まれてる。
いや~、狙ってるな~(笑)
で、それはともかくとしてこの作品って元々は手がかかったB級映画って言うのでしょうか。
適度にゆるくて適度にカチッとしてる。
そこにトミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスが大人なおふざけやらを取り入れながら、肩の力を抜きながら、見れる映画だと思うんですよ。
その点で今回はどうかというと二人共良いんですよ。
とりわけチャラ目のクリス・ヘムズワースなんて絶妙にハマってるし、女性のテッサ・トンプソンも過去三作へのリスペクトも込めながら女性ならではの存在感を放ってはいました。
だけど、しっくり来なかったのは結局、僕がウィル・スミスが好きだからという個人的な嗜好もあるかもしれませんが、彼の不在が何とも淋しいと率直に感じました。
ただ、これはあくまで現時点での話しです。
仮に次作以降この二人メインで製作される様な事があれば、話しは別なんでしょうけど。

ただ、これが「こんなのMIBじゃない!ぶち壊しだ!」なんて糾弾出来ないところがありまして、それは次の通りです。
登場するエイリアンの造形とか動き。
これはもちろんCGですが、やはり過去のシリーズに比べて技術の発展が著しいなと感じさせてくれますね。
またそのエイリアンにも色んなタイプが居て、ポーニィみたいなかわいいエイリアンにほっこりさせられたり。
更にガジェットも進化していて楽しませてくれる。
旧作ファンへのサービスもしっかり盛り込みつつ、ブラックな笑いだって健在。
あれ、そんな事考えていたら僕は割とこの映画楽しめていたぞ!
そこで腑におちる結論に至ります。
「僕が見たいMIBはマイティ・ソーの二人じゃなくてトミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスだったんだ!」って。
特にウィル・スミスかな。
この映画見る前週に『アラジン』を見てきたからか余計にウィルを求めてしまってました(笑)

なんて結論が出たので今回はこれにて終了…といきたいのですが、最後にキャスト以外のツッコミ点を。
一応バディものとしての二人の関係は悪くないんだけど、役割がずっと同じで変化がないので、それが、影響して山場がぼやけてしまっている。
かわいいエイリアンが登場するのはいいんだけど、エイリアン絡みの本来悲しくなる様なシーンにあっても映像面での工夫や音楽の挿入等に少々難があり、悲壮感が伝わってきません。
う~ん、勿体ない。

でも全体的には楽しめました。
ただ、強調して言いますが、過去作へ思い入れのある人程厳しい評価になりかもしれませんので目線を落として見た方が良いかもしれません。