きんこんのシネマ放談

映画をこよなく愛するきんこんが鑑賞した映画をズラズラっと紹介していく映画ブログ

ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー

f:id:shimatte60:20190105172017j:plain

鳥山明原作の大人気アニメ「ドラゴンボール」シリーズの劇場版20作目となる記念作品で、2015~18年に放送されたテレビアニメ「ドラゴンボール超(スーパー)」を映画化。15年の劇場版「ドラゴンボールZ 復活の『F』」同様に、鳥山が自ら原作・脚本・キャラクターデザインを担当した。「力の大会」が終わり、宇宙にはまだまだ見たことのない強者がいることを知った悟空は、さらなる高みを目指して修行に明け暮れていた。そんなある日、悟空とベジータの前に、見たことがないサイヤ人ブロリーが現れる。地獄から再び舞い戻ったフリーザを巻き込み、悟空、ベジータブロリーという3人のサイヤ人の壮絶な戦いが始まる。
(映画.comより)

明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願い致します。
昨年に引き続き当映画ブログをご贔屓頂きます様よろしくお願い申し上げます。
本年も拙い文章ではありますが、日本の商業映画の素晴らしさを私見等々も織りまぜながら紹介していく所存です。
皆様の映画ライフの参考にして頂ければ幸いです。


なんて新年のご挨拶もしたところで2019年最初にお届けする作品はご存じ『ドラゴンボール』の劇場版作品です。
私と同年代の男子であれば通過しなかった人は居なかったのではないかという男子のバイブルにして国民的人気マンガです。
原作の『週刊少年ジャンプ』での連載開始は1984年。
何と34年前なんですね。
それがいまだに現役バリバリの人気コンテンツとして存在する辺りに驚きを隠せないところではありますが、今後も日本を代表する人気アニメとして世界中で愛される事でしょう!

さて、劇場最新作『ドラゴンボール超 ブロリー』ですが、私は昨年12月19日に鑑賞。
2018年中にアップしようとしたのですが、年末年始の忙しさを言い訳に更新に時間がかかってしまいました。
と言うのもね、この映画をどの様に伝えるべきかめっちゃ悩んだんですよ。
何故?自分の中で『ドラゴンボール』は天下一武道会やらでわちゃわちゃやってた頃が好きでぶっちゃけ超サイヤ人がどうこうというのに深い思い入れがないからというのもそうなんですが、この最新作あまりに出来が良いのと実際この目で見ないと凄さが伝わらないというのがあるんですよね。
前作の『復活のF』では正直そこまでの高揚感がなかったというのが正直なところでして、「ハイハイ、フリーザ凄いね」以上の感想がなかったんです(思い入れのある方ごめんなさい)
ところが本作に関して思いの外(?)脚本も良く出来てたし、ブロリーをフィーチャーしながらも悟空、ベジータフリーザ等々お馴染みのキャラクターが確実に活きる構成で見ていて飽きさせませんでした。
で、前半は本来の『ドラゴンボール』らしくわちゃわちゃしてるんですよ。
ブルマがキャンキャン騒いでるの見ると「あっ、ドラゴンボールだ!」なんて妙な安心感ありますよね。
もちろんそういう件は健在です。
そしてフリーザ様の登場。
相変わらずの悪党ぶりですが、今作ではそこにブロリーが絡んできて、という流れです。

で、やはり『ドラゴンボール』と言えば何と言ってもバトルシーンなのですが、本作はハッキリ言ってヤバいです!
強さのインフラに付いていけなかった『ドラゴンボール』はZ以前が好きな僕もスクリーンに釘付けになりました!
悟空とベジータ、そしてとてつもなく強いブロリー
このバトルシーンこそが『ドラゴンボール』の真骨頂ですよ!
ま、最終的にはピッコロのサポートを得て悟空とベジータがアレしてアレするわけですけどね。

で、本作で描かれるエピソードオブサイヤ人的なドラマパートが印象的なんですよね。
カカロットベジータブロリーの生い立ちや彼らサイヤ人が暮らす惑星の滅亡等が描かれています。
様々な命運に導かれ今の彼らが居るのですね。

それから作画がとにもかくにも素晴らしかった!
バトルシーンを中心に話しますが、空中戦で見られる一手一手の攻防。打撃をくらい、吹き飛ばされ、そしてまた反撃へ転じるというサイヤ人
カカロットベジータブロリーという三人のサイヤ人によるその攻防をカットを割らず引きのカメラで捉えて独特の緊張感を生み出す。ものすごい勢いでの「寄り」と「引き」、そしてサイヤ人同士の駆け引きに見る者もまた引き付けられます。そしてそれがいわゆるドラゴンボール弱者にも絶対に「何をやっているか分からないという心理には至らない画面構成。脳への刺激が心地よくクライマックスには拳を突き上げ、歓声を挙げたくなる様なつくり。
はっきり言って見て損はないです!

鑑賞後の心地よさは近年のアニメーション作品の中でもかなり上位に入るかとは思います。

さて、先程いわゆるドラゴンボール弱者という表現をしましたが、ドラゴンボールをあまり知らないという人でも楽しめるかという点です。
ドラゴンボールに今まで一度たりとも触れた事がないという人はさすがに厳しいかもしれませんが、Z以降のドラゴンボールをかじる程度でも見た事があれば問題ないでしょう。
むしろそれくらいの人の方が満足出来る内容かもしれませんね。
この冬、サイヤ人達が繰り広げる熱いバトル、刮目せよ!