きんこんのブービームービー

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エイリアン コヴェナント

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『エイリアン』シリーズの生みの親であるリドリー・スコットが手掛けたSFホラーアクション。

1979年の『エイリアン』はSF/ホラー映画の金字塔として数多くのフォロワー作も生み出した名作ですが、その前日談の三部作第一弾として監督自らが制作したのが『プロメテウス』(2012)
今作『エイリアン コヴェナント』はその続編でエイリアン誕生に至る経緯を『X-MEN』シリーズや『スティーブ・ジョブズ』等のマイケル・ファスベンダー、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のキャサリン・ウォーターストーン等のキャストにより展開していきます。


時は2104年。人類定住の地として惑星オリガエを目指して進んでいた宇宙船・コヴェナント号。この船には2000人の人間をコールドスリープ状態にして運んでいました。
ところがコヴェナントはニュートリノ爆発に遭遇し、船長がその犠牲となります。
人望がなく頼りない新船長の元、船の修復をすると音楽と共に聞こえる不思議な電波をキャッチ。
発信元を探るとオリガエ6よりも遥かに近く、入植地としても有力と判断し、急遽その惑星へ下り立つ乗組員たちでしたが…。


そこからがエイリアン登場の出番だぜ~というわけですが、正直ここまでの流れはひたすら単調で退屈です。せいぜい思うのは「何でカントリー ロード?」(あ、音楽の話しね・笑)くらいです。
ところがこの惑星に下り立ってからがなかなかスリリングに展開されるのでここからは見応え十分です!
さすがはエイリアン。安定のグロさ(笑)
期待を裏切りません。
人間に襲いかかる描写もですが、第一感染者となった男性の感染経緯は生々しかったですね。
喫煙者の人は外でたばこ吸うの恐くなりますよ(笑)

しかし、この登場人物に誰一人として共感出来ない。
バカ過ぎるんですよ、コヴェナントの乗組員が。
初めて下りる惑星に防護服も身につけないで下り立つのは言語道断。煙草を吸ったり草花のにおいを嗅いだり。
こんな迂闊な行動がエイリアンを呼び込む事になるのですが。
更には仲間のクルーが死んだ後でも緊張感がないですからね。
音楽かけながらシャワー室でセックスするバカップルに共感なんて出来るわけねぇだろ!(ん?ヒガミじゃねぇぞ・笑)
エイリアンにもお馴染みの通常サイズのものやチビリアンなんて種類のも出てきたりしてエイリアンのグロさ、気持ち悪さ等そういう点はしっかり現れていたと思います。

しかし、それだけでは終わらないのがこの『コヴェナント』でありまして、実にテーマが壮大なのです!
創世という主題がありまして、旧約聖書に基づいた描写がふんだんに盛り込まれています。
その意味を理解した時にこの『コヴェナント』という作品の持つ奥深さに感嘆してしまいました。
アンドロイドのデヴィッドが口にする「天国で仕えるよりも地獄に君臨する」という旨のセリフ然りコヴェナント号の乗組員の男女の人数構成は意味であったりラストシーンでとある人物が聴く音楽等々ひとつひとつの描写に盛り込まれた本質的なテーマがこの作品の根幹を形成していると言えるでしょう。

また、アンドロイドと創世した人間の位置関係であったり、AIによる人知を超えた機能と人間社会における暴走等についても意識を向けられます。

ドラえもん映画『のび太の鉄人兵団』(1986)で描かれた人間VSロボットの構図をふと思い出したのですが、近年注目されるAI の技術の進歩とそれによって変化を余儀なくされる人間の労働体系等かつては夢だった現実(from TM NETWORK)に直面する今の時代へ向けたリドリー・スコット監督からのメッセージなのかもしれません。


『エイリアン コヴェナント』はどこに視点を置くかでその評価が変わると思います。
襲いかかるエイリアンと人間がひたすら逃げ続けるというパニック映画を期待すると肩透かしを食らうかもしれません。
予習として『プロメテウス』を見た上で鑑賞する事をオススメします。

それはそうとキャサリン・ウォーターストーン。『エイリアン』1作目のシガニー・ウィーバーを彷彿とさせる短髪にタンクトップとアクティブな姿を披露してましたが、『ファンタビ』の時よりオバ⚪ンに見えるんだよなぁ。
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

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エイリアン コヴェナント