8月に京都へ行き京阪電車に乗ったらこんな貼り紙を見ました。
岡田准一とひらパーの組み合わせはいつ見ても楽しませてくれます。
思わず電車の中で吹いちゃいましたよ(笑)
公開から一ヶ月以上経ちましたがなお盛況の『関ヶ原』。
私も公開直後と先週末と二回鑑賞して参りましたので今更ですが、今回は『関ヶ原』をチェックしたいと思います。
司馬遼太郎の原作『関ヶ原』
日本人なら誰もが知ってる(ハズの)関ヶ原の合戦です。
結末は言わずもがな徳川家康率いる東軍が勝ちます。
従って本作は結末どうこうより合戦に至るまでの過程をどの様に展開させるかが見所であり、それを豪華キャストの熱演により伝えていく歴史大作となっています。
監督は『突入せよ！あさま山荘事件』、『クライマーズ・ハイ』、『日本のいちばん長い日』などジャーナリズム要素の強いノンフィクション映画を撮り続けてきた原田眞人監督。
『関ヶ原』は構想25年と監督の気概を感じさせる作品です。
石田三成役には岡田准一、徳川家康役には役所広司、有村架純、東出昌大等豪華キャストが終結し、天下分け目の合戦を描いた大作に嫌が応にも期待が高まります！
そんな本作の感想は
一見さんお断り。最低限の知識がないと楽しめない監督の傲慢さが見える作品
といった印象です。まぁ、内容を気にせず迫力ある合戦シーンが見れたらそれでいいやというのであれば別に構いませんが、正しく関ヶ原を理解しようと思うのであればあまりオススメ出来ません。所見ではなかなか内容を理解するのは難しいです。
とりわけ設定と人物関係を整理するのが難しく少しでも気を抜けばおいてかれる様な不親切さがありました。
実はその辺はパンフレットを見ると分かりやすいです。
しかし、誰もがパンフを購入するわけではありません。(むしろパンフ購入者の方が少数派)
ライトな層でも楽しめる内容にする優しさに欠け、ミーハーな映画がおいそれと鑑賞するととてもじゃないですが、満足感は得られるものではないでしょう。
ちなみに私が鑑賞した時は二回とも小学生くらいの子供も来ておりました。
両親や祖父母のお供か知りませんが、めちゃめちゃ歴史好きの歴史オタク！と言うならともかく、あの子達はたのしめたのかな～？なんて老婆心ながら思っちゃいましたよ。
話しが分かりにくいという点に関しては私が原作未読というのもありますが、秀吉在命時から追っているというのもあって、秀吉と三成の主従関係と三成の掲げる義を結びつける為に挿入しているものと
して重要だとは思います。しかしいささか長すぎるきらいがあり、そこについていけないとひたすら退屈になるばかりであり、はしょれる所ははしょる或いはナレーションを多用するという手法もあったかと思います。
『関ヶ原』に関する感想を見聞すると台詞が早口だったというものをよくうかがいます。
実は私はそこまで気にはならなかったです。
去年これよりも早口で難解な単語を台詞として展開する『シン・ゴジラ』で免疫が出来たのかもしれませんね(笑)
ただ、小難しい言葉を早口で並べ立て議論をさせればそれらしい雰囲気映画が作れるぞ～なんて風潮が日本映画に蔓延し、右へ習えで作られるのは危険ですね～。
ま、ないとは思うけどそう言い切れないのが日本の映画界でもありまして(笑)
ところでここ数年はすっかり
大作=岡田准一
というイメージがついてしまいました。
確かにジャニーズのアイドルという域を越えた俳優へと成長したとは思いますが、肩肘張った様なお堅い役ばかりさせるのはどうなんでしょう？
新作の予告編で岡田君が眉間にシワを寄せて声を張り上げているのを見ると「またか」って思っちゃうんですよ。
岡田君と同年代の俳優を見ると小栗旬は『銀魂』やってたし、妻夫木君は『奥田民生…』でラブコメやってる。
大作ばかりでなくもっとポップな映画に出てもいいのでは？昔はクドカン映画出てたわけだし。
『関ヶ原』の共演者であり、役者としての大先輩である役所さんからも「もっと(良い意味での)軽い役もやったら？」なんて言われたという逸話もあるくらいです。
日本映画界も第二の高倉健の役割を岡田准一に押し付けるのではなく、もっと本質的な所を変えていかないとますます衰退の一途を辿る事になりますよ。
ちなみに来年も木村大作監督の時代劇映画が控えている様です。
またしかめっ面で決め台詞(ぽい)を言わせるんだろうな。
ひらパーみたいなノリも好きな人なんだからもっとくだけた作品のキャスティングしてもいいんじゃないですか？
